理学部教養科

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着任のご挨拶(鈴木弥香子先生)

2024年4月付で着任しました、鈴木弥香子(すずきみかこ)と申します。
東邦大学では教養科の講師として、主に英語の授業を担当いたします。

この度、東邦大学で教育、研究に携わる機会、有難いご縁をいただき、大変嬉しく思うとともに、身の引き締まる思いです。

恥ずかしながら、私はこれまで理系に全くと言っていいほど縁がありませんでした。大学入試の時も文系科目を重点的に学んでいたため、学部生の時に経済学を勉強していた際は、微積分が不得意で本当に苦労しました。大学院からは社会学に専門を変え、言葉だけを武器に、いかに世界について記述するかというところに専心してきました。

そんな私が、最初に専任の職を得ることになるのが、まさか理系の総合大学とは全く想像しておりませんでした。本当に人生はわからないものです。東邦大学では、私がこれまでの研究や様々な経験で得てきた専門知や技能をみなさんに伝えるのはもちろんのことですが、同時に学生のみなさんからも色々学ばせて頂きたいと思っております。そうした学びのなかで、これまでの自分では持ち得なかった視点を得ることもあるのでは、と楽しみにしております。学生のみなさんから学ぶという姿勢、知的謙虚さを忘れないように常に心がけながら、東邦大学での日々を過ごしたいと思います。

さて、最初に少し触れましたが、私の専門は社会学です。
現在は、差異と差別、多様性と共生といったテーマについて取り組んでいます。
私たちは同じ人間ですが、それぞれ異なる属性をもった存在です(女性、男性、障害者、健常者など)。「同じ」だけれど、同時に「異なる」私たちは、どうやったらこの地球でよりよく共に生きることができるのでしょうか。そのような問いについて、理論的なアプローチから研究を行っています。

昨年は、南オーストラリア大学と慶應義塾大学から博士号を取得した博士論文をもとに、単著、『新しいコスモポリタニズムとは何か——共生をめぐる探究とその理論』を出版しました。
https://www.koyoshobo.co.jp/book/b631607.html
専門書なので少しとっつきにくいように感じられるかもしれませんが、もしご興味が少しでもあれば、お手にとって頂ければ嬉しいです。

ちなみに、もう少し読みやすいものだと、こういったファッションに関するコラムを書いたりもしております。
https://fashiontechnews.zozo.com/series/series_fashion_technology/mikako_suzuki

単著の内容は少し難しいかもしれませんが、ここでテーマとなっている「共生」について知ることは、理系/文系に関係なく、現代社会に生きる人間にとって必要だと思っております。
グローバル化、多様化する世界の中では、英語の技能だけでなく、こうした共生や多様性に関する知識が一層重要になっています。なぜならば、そういった知は、学生のみなさんが今後さまざまな人々と共に働く上で必要なだけでなく、人間としてより善く、より豊かに生きるためにも必要だからです。

大学では授業を通してみなさんに、英語技能だけでなく、こうした現代社会を生きる上で必要な教養、知恵も伝えていければと思っております。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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