理学部生命圏環境科学科

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地球温暖化の予測、自分語に翻訳

朝倉 暁生 (准教授 / 環境管理・創成科学コース)

朝倉暁生准教授の研究が東京新聞(1月8日)に紹介されました!

新聞記事はこのページの下部に掲載しています。

「実感」を伴う地球温暖化コミュニケーションを目指して

いよいよ求められる地球温暖化対策

 今年(2008年)は、地球温暖化防止に向けた「京都議定書」の目標年となりました。日本はこの5年間で、6%の温室効果ガスの削減が求められています。さらに、この先の「ポスト京都」の枠組みについて、昨年、インドネシアのバリ島で開催されたCOP13で議論されたことは記憶に新しいことです。
 最近では、テレビや新聞など様々なマスメディアでもこの「地球温暖化問題」が取り上げられるようになってきました。社会のあらゆる場面で、温暖化防止に向けた取り組みが求められています。

進まぬオフィス・家庭での取り組み

 その一方で、地球温暖化問題への意識や認識は高まりつつあるものの、実際の取り組みには至っていない、という指摘があります。実際に、地球温暖化問題への対策を重視する人の割合は増えている反面、オフィスや家庭における二酸化炭素の排出量は増加しており、 1990年に比べ、2005年の二酸化炭素排出量は家庭で約37%、業務(オフィス)で約45%、運輸で約18%増となっています。
 詳しくは、平成19年度版の環境白書http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h19/index.htmlをご覧下さい。

難しい「温暖化の理解」

 地球温暖化のメカニズムについての科学的な解明は、以前に比べると飛躍的に進んでいますが、まだ完全には明らかになっていない点は少なくありません。またこれらのプロセスは難解で理解することも一筋縄ではありません。
 これらを基にして、さらに将来の温室効果ガスの排出がどうなるかといった人為も含めた温暖化の影響予測、そしてさらに具体的な被害の予測というレベルになると、どうしても「不確実さ」を含んだものになります。
 こういった温暖化問題の複雑さや不確実さは、温暖化問題の不理解につながり、必要な対策を遅らせてしまうことも考えられます。

ワークショップによる主体的な理解

 このため、温暖化に関する情報を「なるべく分かりやすく」、「折に触れて」提供し、温暖化に対する理解を深めることが求められます。しかしその一方で、あまりに情報が増えてしまうと、「またか・・・」、「もう分かっている」、「きっと同じことに違いない」「何も今さら・・・」といった感情が働いてしまい、大量の情報が右から左に流されてしまう、ということにもなりかねません。 
 私はこの点に注目し、様々な立場や価値観を通じて温暖化問題を考えるという、ロールプレイング型ワークショップによって温暖化問題を主体的に捉え、「自分のこととして理解する」という研究を行っています。

期待される成果

 これまでのワークショップでは、終了後に参加者から「温暖化のここが知りたい」という感想を伺います。しかし、詳しく聞いてみると実はニュース等でよく報道されていることや少し調べれば分かることだったりします。これは言い換えれば、ワークショップに参加する前には、温暖化に関する情報が目の前を素通りしているような状態だったのではないかと考えることが出来ます。
 ワークショップに参加し、自分とは異なる立場や価値観で温暖化問題に接し、科学的な情報を「自分語」に翻訳するというプロセスを通じ、温暖化問題に関する情報を主体的に集め、考え、この問題に対する態度を決めていくことが重要なのだと考えています。

朝倉准教授の研究が紹介された記事

朝倉准教授の研究が紹介された記事

詳細をご覧になりたい方はこのリンクからPDFファイルをご覧下さい。

なお、この記事は東京新聞のウェブサイトhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20080108/CK2008010802077823.html)でも紹介されています。

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