理学部生物学科

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学科のご紹介

変わりゆく生物学と共に向き合って

生物学科主任 久保田 宗一郎

 東邦大学の教育理念は「自然に対する畏敬の念を持ち、生命の尊厳を自覚し、人間の謙虚な心を原点として、かけがえのない自然と人間を守るための豊かな人間性と均衡のとれた知識・技能を育成する」です。この教育理念のもとで、生物学科は、2021年に新制大学として創立71周年を迎える伝統ある学科です。

 この70年あまりの歳月を振り返ってみたとき、科学を追究する学問領域である理学の中で、生物学が最も大きな変貌を遂げた分野の一つであることに間違いはありません。それは、生命科学と呼ばれる大きな学問分野に発展したことに留まらず、医学や農学や、進化学や考古学など多くの関連分野に革命的な進歩をもたらし、人類の思考体系にもパラダイムシフトを促しました。

 21世紀に入って早くも20年、環境汚染による気温上昇、食料問題、生物多様性の喪失、あるいはゲノム改変による倫理問題等々、生物学は多くの課題に直面しています。そして更に人類は新たに未曾有の危機に追い込まれています。それは新型コロナウイルスの蔓延によってもたらされる、個人の命の問題に留まりません。経済活動の減退は、現代社会の社会構造自体を大きく揺るがし、かつてない社会不安を生じさせています。生物学は今、これまで以上に必要とされています。
 
 現在の日本において、大学生活の4年間は高等学校から社会人への通過点に存在しますが、決して就職予備校のような存在ではなく腰を据えて学問に真摯に向きあえる大切な時間です。SF小説やTVゲームの中から飛び出したような、我々が直面している危機に向けて、伝統のある教育理念を持つ本学生物学科に所属し、21世紀を生き抜く新しい自己を探求・創造して、人類の未来に貢献しませんか。

生物学科の歴史

 生物学科は1950年(昭和25年)に創設され、第1回卒業生8名を世に送り出しました。爾来、教員と学生は年々増えて2018年度(66回生)は88名が卒業しました。生物学科の卒業生は、中学高校をはじめ大学の教育界、一般企業や医療関係など社会のさまざまな分野で活躍しています。

生物学科の特徴

 生物学科は生態学、系統分類学、遺伝学、生理・生化学、発生学を基盤に、分子生物学や遺伝進化学など新しく発展している分野を取り込んだ総合的な生物学の教育を行っています。さらに絶滅危惧種の保護や環境保全を生物学の立場から取り組んでいます。また臨床検査技師コースを設けて医療分野で活躍する人材を養成するなど、応用生物学も包含したユニークな学科として知られています。

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