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腎機能が甲状腺機能に及ぼす影響の解明-腎移植前後の比較検討-

研究の目的

東邦大学医療センター大森病院腎センター科では、慢性腎臓病に甲状腺機能低下症を合併している患者様が少なからずいらっしゃることに着眼してきました。腎不全の方への腎代替療法の1つである腎移植の手術を受けた場合、術後には急激に腎機能が改善します。そのことが甲状腺機能にどのように影響するのか、腎機能の甲状腺機能への影響を明らかにすることを目的として本研究を計画しました。            

この研究で得られる成果は、慢性腎臓病に合併する甲状腺機能低下症の発症機序や病態の解明につながります。また、研究に御協力をいただいた患者様に甲状腺機能異常が認められた場合には、結果を対象者に開示することにより早期に適切な治療に結び付けることができるため、病態治療による健康維持の観点からも大きな利益となります。ただし、研究参加をいただきました患者様の結果につきましては、原則的に結果の開示をご本人が希望された場合にのみ、ご報告させていただきます。


研究対象および方法

この研究は、(医学部)倫理委員会の承認を得て実施するものです。
対象者:2018年4月~2022年3月までに東邦大学医療センター大森病院腎センタ
    ー科において、腎移植術を受けられた方
方 法:上記期間中に腎移植術を受けた方の血液検査の結果及び甲状腺超音波
    検査の結果を用い診療録(カルテ)から抽出したデータを解析しま
    す。具体的には、移植前、移植1カ月後、3カ月後、1年後に受けら
    れた腎機能検査(Cr、eGFR)、甲状腺機能検査(甲状腺ホルモン等)
    の結果を分析し、病態との関連を解析します。また、移植前、1年後
    に行った頸部超音波検査による甲状腺の所見を確認していきます。
    これらの検査は、通常の移植後患者様に予定されていた定期検査で
    あるため、この研究のために新たに設けられた検査ではありません。

研究に用いられる試料・情報

試料:血液
情報:頸部超音波検査で得られた所見、病歴、治療歴等診療録から得られた情報



外部への試料・情報の提供

東邦大学看護学部疾病医療学研究室にパスワード付きのUSBメモリーで保管・提出された試料・情報等を、あなたの個人情報が分からないように管理します。

研究組織

代表施設名:東邦大学看護学部 疾病医療学研究室 
研究代表医師:湯浅玲奈  役職:教授

個人情報について

研究に利用する情報は、患者様のお名前、住所など、個人を特定できる個人情報は削除して匿名加工したうえで管理します。また、今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報を利用することはありません。

本研究に関してご質問のある方、診療情報等を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。その場合でも、患者様に不利益になることはありません。

連絡先および担当者

東邦大学医療センター大森病院腎センター
職位・氏名 准教授・村松 真樹   
電話 03-3762-4151  内線  6757   
Email: masaki.muramatsu@med.toho-u.ac.jp

お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151