プレスリリース 発行No.722 平成28年10月19日
赤ちゃんが泣くことは大切なサイン ~ 泣きのピークに頼りになるパパの存在 ~
東邦大学医療センター大森病院 産婦人科(東京都大田区大森西6-11-1、教授:森田 峰人)では、優しく安全で質の高い医療を提供するために、内視鏡、生殖・内分泌、周産期、腫瘍を4本柱として高度先進医療を積極的に取り入れ、診療・研究を通じて知見の蓄積に努めるとともに、育児に関するさまざまな情報提供を行うことに注力しています。
出産を控えた妊婦さんにとって新しい生命の誕生は大きな喜びであり、期待を抱きながらその日を心待ちにしているものです。一方、新たに始まる赤ちゃんとの生活について不安や疑問を感じることも少なくありません。当レポートでは、これから生まれてくる赤ちゃんの「泣き」と「沐浴」について、詳しくかつわかりやすく説明します。
記
出産を控えた妊婦さんにとって新しい生命の誕生は大きな喜びであり、期待を抱きながらその日を心待ちにしているものです。一方、新たに始まる赤ちゃんとの生活について不安や疑問を感じることも少なくありません。当レポートでは、これから生まれてくる赤ちゃんの「泣き」と「沐浴」について、詳しくかつわかりやすく説明します。
1. 泣くことは大切なサイン
まだ言葉を話せない赤ちゃんにとって、泣くことは大切な意思表示で、泣くことによって「お腹が空いた」、「おむつを替えてほしい」、「眠い」などの様々なサインをママに送っています。
近年の研究では「子どもの泣きは全世界の子どもに共通したパターンがあり、子どもは発達して泣くものである」ということがわかってきました。一般的には、赤ちゃんの持続する「泣き」は生後2~3週頃から始まり、1~2ヶ月でピークとなり、生後12週(3ヶ月)頃まで続きますが、中には5~6ヶ月まで続く子もいます。
ママにとって、出産直後は里帰りでの実父母の支援やパパのお休みなど、育児の支援者が比較的多い時期といえます。しかし、産後1ヶ月を過ぎると育児を手伝ってくれる人は徐々に少なくなります。その一方で、赤ちゃんの泣きはピークとなります。この泣きのピークの時期に「家事や育児を一緒に手伝ってくれる人」の存在が欠かせません。その大きな頼りになるのがパパです。
パパにとって、赤ちゃんの扱いはママにはかなわないと感じるのは無理もありません。ただそれは、赤ちゃんが産まれてから一緒にいる時間が少しだけ長く、慣れたからです。ならば、パパもそれに慣れてしまえばいいのです。「おっぱい」をあげること以外はパパにも全てできます。
【赤ちゃんの泣きのピークと支援者】
近年の研究では「子どもの泣きは全世界の子どもに共通したパターンがあり、子どもは発達して泣くものである」ということがわかってきました。一般的には、赤ちゃんの持続する「泣き」は生後2~3週頃から始まり、1~2ヶ月でピークとなり、生後12週(3ヶ月)頃まで続きますが、中には5~6ヶ月まで続く子もいます。
ママにとって、出産直後は里帰りでの実父母の支援やパパのお休みなど、育児の支援者が比較的多い時期といえます。しかし、産後1ヶ月を過ぎると育児を手伝ってくれる人は徐々に少なくなります。その一方で、赤ちゃんの泣きはピークとなります。この泣きのピークの時期に「家事や育児を一緒に手伝ってくれる人」の存在が欠かせません。その大きな頼りになるのがパパです。
パパにとって、赤ちゃんの扱いはママにはかなわないと感じるのは無理もありません。ただそれは、赤ちゃんが産まれてから一緒にいる時間が少しだけ長く、慣れたからです。ならば、パパもそれに慣れてしまえばいいのです。「おっぱい」をあげること以外はパパにも全てできます。
赤ちゃんがなかなか泣き止まない時のママは不安が募るものですが、そのような時の対処法としては以下の3つがあります。
1.泣く理由を探してみる。
●赤ちゃんが泣き始めたら、できる限りその都度対応しましょう。
●そして、赤ちゃんに話しかけながら泣いている理由を考えてみましょう。
2.なだめる。そして、赤ちゃんの「お気に入り」を探す。
●赤ちゃんの過ごしやすい環境に近づけたり、授乳をしたり、抱っこをしたりしてみましょう。
●様々な「なだめ方」「あやし方」をためして、赤ちゃんの「お気に入り」を探してみましょう。
3.自分の心をリセットする。
●なだめても泣き続けてしまっているときは、安全を確認して赤ちゃんを仰向けに寝かせ、数分間その場を離れましょう。但し、様子を見てあげることは忘れないように。
●深呼吸をしてから、もう一度赤ちゃんのもとへ戻りましょう。
1.泣く理由を探してみる。
●赤ちゃんが泣き始めたら、できる限りその都度対応しましょう。
●そして、赤ちゃんに話しかけながら泣いている理由を考えてみましょう。
2.なだめる。そして、赤ちゃんの「お気に入り」を探す。
●赤ちゃんの過ごしやすい環境に近づけたり、授乳をしたり、抱っこをしたりしてみましょう。
●様々な「なだめ方」「あやし方」をためして、赤ちゃんの「お気に入り」を探してみましょう。
3.自分の心をリセットする。
●なだめても泣き続けてしまっているときは、安全を確認して赤ちゃんを仰向けに寝かせ、数分間その場を離れましょう。但し、様子を見てあげることは忘れないように。
●深呼吸をしてから、もう一度赤ちゃんのもとへ戻りましょう。
2. 沐浴のすすめ
「沐浴」とは新生児を赤ちゃん専用のお風呂(ベビーバス)で入浴させることです。
沐浴には、赤ちゃんの清潔を保つだけではなく様々な効果や利点があります。パパとママが協力して沐浴をすることで、育児の絆も深まります。
ただ、新生児の赤ちゃんは抵抗力が弱く、病気に感染しやすいデリケートな存在です。大人用の浴槽では深くて危険ということもあり、必ず赤ちゃん専用の清潔なベビーバスに入れてあげるようにしましょう。
【沐浴を行う効果や利点】
沐浴には、赤ちゃんの清潔を保つだけではなく様々な効果や利点があります。パパとママが協力して沐浴をすることで、育児の絆も深まります。
ただ、新生児の赤ちゃんは抵抗力が弱く、病気に感染しやすいデリケートな存在です。大人用の浴槽では深くて危険ということもあり、必ず赤ちゃん専用の清潔なベビーバスに入れてあげるようにしましょう。
沐浴に際しての注意点は以下の通りです。
1.時間帯について
●授乳前後30分~1時間は避けましょう。
●生活リズムを整えるためにも、できるだけ毎日一定の時間を選びましょう。比較的余裕のある日中の暖かい時間帯がおすすめですが、ご家族の状況に合わせて安全に行えるタイミングがあれば、そちらを優先してください。
2.入浴時間と環境について
●入浴時間は5分程度、着替えを含めて10~15分程度で終えるようにしましょう。
●室温は26℃前後とし、すきま風が入らないか確認しましょう。
●お湯を運んだり、捨てたりするのに便利で楽な場所を選びましょう。
多くの効果や利点のある沐浴ですが、赤ちゃんの体調に普段と違ったことがある場合は避けなければなりません。こうした時は、「1日1回、肌着を替える」、「顔や口を絞ったガーゼで拭く」、「皮膚の重なる、首・わき・お尻などは部分的に拭く」ように心がけるといいでしょう。
沐浴の手順については、かかりつけの産婦人科にも相談をしながら慣れていくことが肝要です。
パパと赤ちゃんの絆を深める意味でも協力も得ながら行うようにするといいでしょう。
1.時間帯について
●授乳前後30分~1時間は避けましょう。
●生活リズムを整えるためにも、できるだけ毎日一定の時間を選びましょう。比較的余裕のある日中の暖かい時間帯がおすすめですが、ご家族の状況に合わせて安全に行えるタイミングがあれば、そちらを優先してください。
2.入浴時間と環境について
●入浴時間は5分程度、着替えを含めて10~15分程度で終えるようにしましょう。
●室温は26℃前後とし、すきま風が入らないか確認しましょう。
●お湯を運んだり、捨てたりするのに便利で楽な場所を選びましょう。
多くの効果や利点のある沐浴ですが、赤ちゃんの体調に普段と違ったことがある場合は避けなければなりません。こうした時は、「1日1回、肌着を替える」、「顔や口を絞ったガーゼで拭く」、「皮膚の重なる、首・わき・お尻などは部分的に拭く」ように心がけるといいでしょう。
沐浴の手順については、かかりつけの産婦人科にも相談をしながら慣れていくことが肝要です。
パパと赤ちゃんの絆を深める意味でも協力も得ながら行うようにするといいでしょう。
以上
【お問い合わせ先】
東邦大学 法人本部 経営企画部
〒143-8540 大田区大森西5-21-16
TEL 03-5763-6583 FAX 03-3768-0660
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