プレスリリース 発行No.651 平成27年12月22日
東邦大学メディカルレポート
年末年始の海外旅行での健康管理のポイントについて
~楽しい旅行にするための健康管理とは~
年末年始の海外旅行での健康管理のポイントについて
~楽しい旅行にするための健康管理とは~
羽田空港国際線ターミナルにおいて、旅行者の病気・けがの治療や専門施設への搬送等、旅行の安心・安全と健康管理にあたっている東邦大学羽田空港国際線クリニック(所長:高木 賢治)では、多くの診療・治療例から旅行前後での健康管理についての知見蓄積に努めています。
長い休暇となる年末年始を前に、特に海外旅行に際しての健康管理のポイントをまとめてお知らせします。
長い休暇となる年末年始を前に、特に海外旅行に際しての健康管理のポイントをまとめてお知らせします。
記
●海外旅行出発のおよそ1週間前からの健康管理のポイント
①栄養、睡眠を十分にとる。
出発の数日前からは健康状態を良好に保ち、体の抵抗力をつけておくことが大切です。
食事をきちんと摂り、睡眠を十分にとって環境変化に負けない体力を蓄えましょう。
②持病等がある人は旅行前にかかりつけ医に行く。
旅行の期間や旅行先のことなども含めて、かかりつけ医に相談し、自分の健康状態をチェックしてもらいましょう。常用薬は機内に持参しましょう。
特に長期旅行の場合は、薬は旅行日数分プラス1週間分を持参しましょう。
③インフルエンザに感染しないように気をつける。
帰宅時や調理の前後、食事前の手洗い励行が大切です。
予防接種は最も重要な予防法です。なるべく早めに接種しましょう。
高齢者は、加えて肺炎球菌ワクチンの予防接種を受けることをお勧めします。
インフルエンザは、周囲に感染させる可能性があるため、航空会社によっては高熱を伴う病気の人の搭乗を見合わせる場合もあります。
体調がおかしいと感じた時は、我慢・放置をせずに医療機関を受診しましょう。
(参考)羽田空港国際線クリニックにおける呼吸器疾患での来院者数月別推移(2013年度)
(「呼吸器疾患」には風邪、インフルエンザを含む)
出発の数日前からは健康状態を良好に保ち、体の抵抗力をつけておくことが大切です。
食事をきちんと摂り、睡眠を十分にとって環境変化に負けない体力を蓄えましょう。
②持病等がある人は旅行前にかかりつけ医に行く。
旅行の期間や旅行先のことなども含めて、かかりつけ医に相談し、自分の健康状態をチェックしてもらいましょう。常用薬は機内に持参しましょう。
特に長期旅行の場合は、薬は旅行日数分プラス1週間分を持参しましょう。
③インフルエンザに感染しないように気をつける。
帰宅時や調理の前後、食事前の手洗い励行が大切です。
予防接種は最も重要な予防法です。なるべく早めに接種しましょう。
高齢者は、加えて肺炎球菌ワクチンの予防接種を受けることをお勧めします。
インフルエンザは、周囲に感染させる可能性があるため、航空会社によっては高熱を伴う病気の人の搭乗を見合わせる場合もあります。
体調がおかしいと感じた時は、我慢・放置をせずに医療機関を受診しましょう。
(参考)羽田空港国際線クリニックにおける呼吸器疾患での来院者数月別推移(2013年度)
(「呼吸器疾患」には風邪、インフルエンザを含む)
④ノロウィルスに感染しないように気をつける。
ノロウィスルは冬場に感染しやすく、注意が必要です。
最も重要な予防方法は手洗いです。インフルエンザウイルスと同様、帰宅時や調理の前後、食事前、配膳時、トイレ後に手洗いを励行してください。
ノロウィスルは冬場に感染しやすく、注意が必要です。
最も重要な予防方法は手洗いです。インフルエンザウイルスと同様、帰宅時や調理の前後、食事前、配膳時、トイレ後に手洗いを励行してください。
●旅行当日の健康管理のポイント
①機内の温度・湿度変化に気をつける。
航空機内は、気圧がおよそ0.8気圧で富士山5合目に相当し、酸素量が地上の80%程度です。
また湿度も5~15%で、サハラ砂漠よりも乾燥した状態です。
健康状態が良くても、重ね着できる衣類やマスクなどを用意して適宜着用することで、機内の環境変化で体調を崩さないように注意しましょう。
②時差ボケをつくらない機内での過ごし方
時差ボケは、出発地と到着地の時差に体内時計が適合できないことで起こります。
到着地の時刻に体を慣らすためには、早めに時計を現地時間に変え、機内での食事をきちんと摂って、リラックスして睡眠をよくとるように心がけることが大切です。
③ロングフライト血栓症の発症を予防する。
ロングフライト血栓症は、下肢の筋肉内の静脈である深部静脈に血栓(血の塊り)ができるもので、この塊りがはがれて静脈内を流れ、心臓を経て肺に詰まると死亡することもある危険な病気です。
6時間以上のロングフライトの場合、発症の危険性がありますので注意が必要です。
この血栓症を予防するには、機内で次のような工夫をすることも大切です。
・2~3時間毎に席を立って軽く機内を歩く
・こまめに水分をとる。
・ゆったりとした服装で搭乗する。
・血行を悪くするので、なるべく足を組まない。
航空機内は、気圧がおよそ0.8気圧で富士山5合目に相当し、酸素量が地上の80%程度です。
また湿度も5~15%で、サハラ砂漠よりも乾燥した状態です。
健康状態が良くても、重ね着できる衣類やマスクなどを用意して適宜着用することで、機内の環境変化で体調を崩さないように注意しましょう。
②時差ボケをつくらない機内での過ごし方
時差ボケは、出発地と到着地の時差に体内時計が適合できないことで起こります。
到着地の時刻に体を慣らすためには、早めに時計を現地時間に変え、機内での食事をきちんと摂って、リラックスして睡眠をよくとるように心がけることが大切です。
③ロングフライト血栓症の発症を予防する。
ロングフライト血栓症は、下肢の筋肉内の静脈である深部静脈に血栓(血の塊り)ができるもので、この塊りがはがれて静脈内を流れ、心臓を経て肺に詰まると死亡することもある危険な病気です。
6時間以上のロングフライトの場合、発症の危険性がありますので注意が必要です。
この血栓症を予防するには、機内で次のような工夫をすることも大切です。
・2~3時間毎に席を立って軽く機内を歩く
・こまめに水分をとる。
・ゆったりとした服装で搭乗する。
・血行を悪くするので、なるべく足を組まない。
●帰国時の健康管理のポイント
①帰国前日は休養と睡眠を十分にとる。
旅行中は気がつかないうちにかなりの体力を使っています。
帰国翌日から仕事という人も多く、結果として体調を崩すケースも少なくありません。
機中や帰国早々に体調を崩すといったことがないよう、帰国前夜は十分な睡眠をとり、旅行
中の疲労回復に努めましょう。
②帰国時に体調が悪い時は迷わず相談。
帰国当日に高熱や下痢症状がひどいままの状態で出発空港に着いた場合は、まず空港の検疫所に相談しましょう。
<東邦大学羽田国際空港クリニックについて>
2010年10月、東京国際空港国際線旅客タ-ミナルビル1階に開設されました。
東邦大学医療センターより派遣される医師・看護師が、内外の旅客の皆さまの急性疾患、外傷への対応、必要に応じた専門施設への搬送、および空港で働く皆さまの急性および慢性疾患の治療、健康診断、健康管理、(インフルエンザの)予防接種などを行っています。
診療受付時間:午前9時~11時半、午後13時~22時
休診日:なし
旅行中は気がつかないうちにかなりの体力を使っています。
帰国翌日から仕事という人も多く、結果として体調を崩すケースも少なくありません。
機中や帰国早々に体調を崩すといったことがないよう、帰国前夜は十分な睡眠をとり、旅行
中の疲労回復に努めましょう。
②帰国時に体調が悪い時は迷わず相談。
帰国当日に高熱や下痢症状がひどいままの状態で出発空港に着いた場合は、まず空港の検疫所に相談しましょう。
<東邦大学羽田国際空港クリニックについて>
2010年10月、東京国際空港国際線旅客タ-ミナルビル1階に開設されました。
東邦大学医療センターより派遣される医師・看護師が、内外の旅客の皆さまの急性疾患、外傷への対応、必要に応じた専門施設への搬送、および空港で働く皆さまの急性および慢性疾患の治療、健康診断、健康管理、(インフルエンザの)予防接種などを行っています。
診療受付時間:午前9時~11時半、午後13時~22時
休診日:なし
以上
【お問い合わせ先】
東邦大学 法人本部 経営企画部
〒143-8540 大田区大森西5-21-16
TEL 03-5763-6583 FAX 03-3768-0660
Email:press[アットマーク]toho-u.ac.jp URL: www.toho-u.ac.jp