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プレスリリース 発行No.338 平成24年5月7日

第7回多摩川河口干潟 干潟生物調査(SCOP100)
~100人がスコップ持って干潟の生き物分布を徹底調査!~

2012年5月19日(土) 多摩川河口干潟において「 第7回多摩川河口干潟 干潟生物調査(SCOP100) 」が開催されます。講師は東邦大学理学部東京湾生態系研究センター 風呂田利夫教授が務め、生物調査を通して都会に奇跡的に残された多摩川河口干潟とそこに生きる豊かな生き物の現状を学びます。
第7回多摩川河口干潟 干潟生物調査(SCOP100)

 多摩川の河口に広がる「多摩川河口干潟」は、開発されてきた都会の中において、奇跡的に残された東京湾最大級の河口干潟です。そこには貝類やカニ類、ゴカイ類など多様な干潟の生き物が生息しています。この干潟の最大の特徴は、広大なヨシ原を含む後背湿地を持ち、それが干潟と連続的につながることで河口域の良好な環境を維持していることです。
 近年 多摩川河口は、隣接する羽田空港の拡張工事によって大規模な沿岸開発が行われました。それが今後の多摩川河口干潟および東京湾の自然環境にどのような影響を与えるのかを把握するために、本調査は拡張工事の前年より始まり、継続的にモニタリングを行いながら市民・行政・研究者で情報を共有しています。
 今年で7回目を迎えたSCOP100では、約100人の参加者が調査地を網羅するように配置した定点ごとに区画(コドラート)法を用いて生物の定量調査を行います。その後、調査結果を皆で整理・振り返りを行うことでその情報を共有します。前日の5月18日には「干潟学習会」が予定されており、風呂田教授が多摩川河口干潟の環境とこれまでのSCOP100の成果について講演を行います。
 これまでの調査データは、風呂田教授が委員長を務める羽田水域調査研究委員会の報告書にまとめられており、干潟の標高(湿り気具合を示す)と粒度分析(砂や泥の割合)などの環境要因とそこに生息する生物の関係が明らかになってきました。SCOP100では、今後も継続的に調査を続け、多摩川の生物多様性を記録していきます。

第7回多摩川河口干潟 干潟生物調査(SCOP100)

主催:一般財団法人 みなと総合研究財団
共催:NPO法人 海辺つくり研究会、だいし水辺の楽校(大師河原干潟館)、
    東京湾の環境を良くするために行動する会
後援:東邦大学理学部 東京湾生態系研究センター

【日時】5月19日(土) 9:00~15:00(受付開始8:45)
    ※干潟学習会は5月18日夜に開催予定
【集合場所】大師河原水防センター (川崎市川崎区大師河原1-1-15)
【定員】先着100名
【その他】参加費無料  事前申込が必要(申込締切:5月15日(火)

申込方法

参加者全員の氏名・年齢、代表者の住所・連絡先を明記の上、FAXまたはE-mailで申込
※イベントに関する申込・お問い合わせ先
NPO法人海辺つくり研究会
TEL:045-321-8601  FAX:045-317-9072 E‐mail:umibeken@nifty.com

【取材等に関するお問い合わせ先】
 東邦大学 経営企画部 広報担当 / 理学部 東京湾生態系研究センター   森上 需
 〒274-8510 千葉県船橋市三山2-2-1   E-mail: press@toho-u.ac.jp
 TEL/FAX:047-494-8571    M Phone: 090-8722-8471