ドイツ語
2016年07月29日昨日、関東も梅雨明けして、本格的な夏が来ました。
学生のみなさんはそろそろ夏休みに入ったでしょうか?
夏休みは宿題だったり、自習であったりと、勉強される方も多いと思います。
本学の前身である帝国女子医学専門学校の学生たちも、夏休みにリフレッシュはもちろんですが勉強にも励んでいたようです。
学内誌「高峯」(昭和10年)に、このような記事がありました。
「夏期独逸語講習会
七月十一日より三十日迄、医、薬一年有志の夏期独逸語講習会が、今年は校内に於て開かれました。AB二組に分れ、大槻、稲坂両先生の御熱心なる御指導の下に、この酷暑にも拘らず、非常に盛会であります。」
医学科はもちろんですが、薬学科でも独逸語を学んでいました。
昭和10年に発行された10周年史に記載されている学則によると、1年次のドイツ語は、医学科が週10時間、薬学科が週7時間となっています。
ドイツ語の授業は厳しくも楽しかったようです。
学生が綴った、大槻先生と稲坂先生の思い出があります。
大槻先生は、何時も親し気な御態度で授業をされたそうです。
「一字一字に就いて、噛んで含める様に、此の不心得な者共にお教へ下さった。」
稲坂先生は、顎ひげが印象深い先生だったそうです。
「サア、ヤッテ、練習足リン、成ットラン、立テットール」と叱れることが有名でしたが、漢文にも精通していて、漢文のように和訳されることもあったそうです。
現在は、医学部・薬学部はもちろん、理学部・看護学部でもドイツ語を学べます。
女子医専時代の学生のように、厳しくも楽しく語学を学べていれば、良いですね。
投稿者:スタッフ
カテゴリー:資料室近状