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秋学期開始にあたっての注意喚起(2021年9月10日公開)

学生各位:
令和3年9月10日
学長 高松 研

 9月を迎え、学部・研究科、学年によっては秋学期の開始を迎えている学生の皆さんも多いと思います。
 東邦大学では春学期、度重なる緊急事態宣言の発令下においても、教育効果や豊かな人間性を涵養する観点等から、演習、実習などを中心に、キャンパス内での対面形式による授業を展開して参りました。学生の皆さんにおかれては、授業以外の時間や夏休み期間における行動に関しても、オンラインを活用した課外活動の実施や会食の自粛等についてご協力いただいてきました。東邦大学の学生として、高い倫理観と社会的責任感をもって行動いただいた学生の皆さんに、重ねて感謝申し上げます。
 また、東邦大学では令和3年3月より様々な枠組みを活用した新型コロナウイルスワクチン接種を実施しておりますが、8月末時点で教職員・学生の希望者に対する接種を概ね完了することができました。さらに、習志野キャンパスにおいては大学拠点接種の趣旨に基づき、近隣自治体の学校関係者、住民、学外の留学予定者に対する接種を引き続き実施しています。このように教職員・学生の安心・安全を確保する取り組みができていること、自然科学系総合大学としての使命を果たせていることは、学生の皆さんのご理解、ご協力があってこそだと考えます。
 それにも関わらず、報道等でご存知の通り、全国的に感染が拡大し、懸念されていた医療体制のひっ迫が一層深刻なものとして報じられています。特に、従来に比して感染力が強く、年齢に関係なく重症化のリスクが高い変異株(デルタ株)がまん延する中、若年層の無症状感染者の増加による中高年層への感染拡大等が問題視されています。緊急事態宣言についても、度重なる発令・延長および対象区域の拡大と、予断を許さない状況です。
 ワクチン接種は変異株に対しても有効性を示すという研究結果も報告されていますが、免疫がつくまでには一定期間を要し、免疫がついても発症予防効果は100%ではありません。また、ワクチンパスポートのような取り組みの検討開始が報道されていますが、ワクチンを受けた方から他の方への感染をどの程度予防できるか、まだ明らかになっていないことも多くあります。さらに、接種後の抗体価の減少も懸念される中、3回目の接種等については、日本においてはようやく論じられるようになった状況です。

以上を踏まえ、秋学期の行動について、改めて以下の通り、お願いをいたします。


  • ●ワクチン接種の有無に関わらず、密集・密接・密閉の回避、マスク(不織布)の着用、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒の励行、飲食時の発語・会話を極力控えた、いわゆる「黙食」の実施等、感染予防対策を徹底して継続してください。このことが、自身の感染リスクを下げる(個人防衛)だけでなく、家族・友人(集団感染)の感染リスクを下げ、そのことが患者さんや社会全般の感染を防ぎ(社会防衛)、重症化を防ぎ、命を救うことにつながります。

  • ●感染拡大防止対策を適切に行う観点から、発熱時や感染の疑いがある場合、濃厚接触者になった場合等は、速やかに健康推進センターへ連絡してください。

  • ●秋学期の授業については、引き続き、令和3年度における授業の方針および東邦大学における新型コロナウイルス感染症に対する活動指針に従って実施いたします。必要な対応は、学部・研究科毎に感染症の状況に応じて変化するため、今後も必ず学生ポータル等で確認の上、学修を継続してください。

 秋学期も引き続き安全・安心な学生生活を送るためにも、気を緩めることなく、皆さまのいっそうのご理解とご協力をお願いいたします。

その他質問事項や不安に感じていること等がございましたら、本学で設置している「新型コロナウイルス感染症に関する学生相談窓口」* をご活用ください。
* 本学から発行しているGmailアカウントにログインの上、お問い合わせください。