『物理ベーシックコース』は、いわゆるふつうの理学部物理学科と考えてください。「物理エンジニアコース」では、技術者教育というものを目標に掲げていますので、技術者倫理など技術者として必要な素養を培う科目を必修科目、あるいは選択必修科目として指定していますが、「物理ベーシックコース」そういったものはなく、必修科目も少なめになっています。ベーシックコースでは専門科目のうち55単位が必修で、その他に17単位以上の専門選択科目を取ることが義務付けられています。エンジニアコースでは専門科目のうち、77単位が必修で、さらに10単位の選択必修科目が課せられますので、90単位近くの科目が指定されているようなものです。エンジニアコースでは、卒業単位124単位のうち26単位を自由に選択できますから自由度の大きなプログラムだといえます。化学や生命科学に関する講義を受けたり、また総合科目等も選択できますので幅広い知識を得ることができます。
　また、エンジニアコースは学習保障時間の関係から4年間の在籍が必須ですが、このコースでは3年次、あるいは3年半での早期卒業も可能です。ただし、成績などの条件は大変厳しいものになっています。本来、卒業研究は４年間の総仕上げとして位置づけられますので、両コースで必須ですが、早期卒業が認められる学生に関してのみ免除されます。