2019年度物理学科コロキウム(1月20日)
日時
2020年1月20日(月)16:30 - 17:30
場所
理学部5号館 2F 5208教室
講師
小松 雅宏 氏 (名古屋大学教養教育院)
開催内容
タウニュートリノを追い続けて
物質世界を形作る基本粒子クォークとレプトンの全12種類のうちで、最後に発見され、最も未知のタウニュートリノを我々は20年以上の長きに渡り東邦大学を含む国際共同研究として追い続けてきました。今回はタウニュートリノを追い続けた複数の実験の目的と成果、そして現在計画中の次期実験計画を紹介します。2015年に梶田隆章氏がノーベル物理学賞を受賞しましたが、その授賞理由はニュートリノ振動現象の発見です。ニュートリノ振動とは3種のニュートリノが時間経過に伴い互いに種類を変えていく現象で、ここではミューニュートリノがタウニュートリノへと振動したことが発見され、質量を持たないとされていたニュートリノが実はわずかながら質量を有している証拠となりました。これは既知の素粒子理論を超えた我々の知らない未知の領域があることを示唆しており、今後これらの未知の領域の研究が様々な方面で進められていきます。今回はタウニュートリノを追い続けた歴史と今後の展望について紹介します。
他学部、他学科の教員、学生のみなさんの聴講も大歓迎です。
お問い合わせ先は物理学科コロキウム係:大江純一郎 junichirou.ohe(atmark)sci.toho-u.ac.jp (atmark)は@です。
お問い合わせ先は物理学科コロキウム係:大江純一郎 junichirou.ohe(atmark)sci.toho-u.ac.jp (atmark)は@です。