2019年度物理学科コロキウム(5月15日)
日時
2019年5月15日(水)16:30 - 17:30
場所
マルチメディアスタジオ
(メディアセンター2F)
(メディアセンター2F)
講師
島野 亮 氏(東京大学)
開催内容
超伝導体のヒッグスモード
素粒子のヒッグス粒子の理論誕生の発端には、超伝導の微視的理論であるBCS理論があった。超伝導体でも、ヒッグス粒子と同様の励起(ヒッグスモード)が存在することはBCS理論誕生直後から理論的に予言されていたが、その明確な観測は長年なされていなかった。その一因は、ヒッグスモードが電荷やスピンの揺らぎを伴わないスカラーな場の励起であり、電磁波とは結合しないことにある。ところが最近、超高速テラヘルツ分光の手法を用いるとヒッグスモードを直接観測することが可能であることが明らかになってきた。この超伝導体のヒッグスモードに関する最近の研究を紹介するとともに、光により超伝導を制御する、あるいは光で常伝導状態から超伝導状態へと電子系を変化させる研究について紹介する。
他学部、他学科の教員、学生のみなさんの聴講も大歓迎です。
お問い合わせ先は物理学科コロキウム係:大江純一郎 junichirou.ohe(atmark)sci.toho-u.ac.jp (atmark)は@です。
お問い合わせ先は物理学科コロキウム係:大江純一郎 junichirou.ohe(atmark)sci.toho-u.ac.jp (atmark)は@です。