2014年度物理学科コロキウム(2014年6月30日)
日時
2014年6月30日(月)16:30 - 17:30
場所
理学部5号館 1階 5105
講師
原 俊雄 氏(神戸大学理学部)
開催内容
チャーム粒子からニュートリノ振動へ-ニュートリノから見た物理学研究 -
2年前のヒッグス粒子の発見により、「素粒子の標準理論」は、実験・実測的にも完成された。フレーバーと呼ばれる量子数で分類されるクォーク6種類とレプトン6種類、及びその反粒子で、この宇宙で知られている物質すべてが構成される。力を媒介するゲージボソンと物質に質量を与えるヒッグス機構を加えて記述される「素粒子の標準理論」は大変良くできた理論である。しかし、「素粒子の標準理論」は完璧ではない。この理論の枠外の現象、この理論が破綻(?)している現象の一つとして“ニュートリノ振動”現象がある。現在、“ニュートリノ振動”現象を詳しく調べて、「素粒子の標準理論」を超える「究極の理論」への突破口とすべく研究が進められている。
私(達)がニュートリノを照射ビームとして使って始めた研究は、1970年代後半の新粒子・チャーム粒子の研究であった。その副産物として私(達)の前に現れたのが、“ニュートリノ振動”研究であった。今や、物理学研究の主流になっている“ニュートリノ振動”研究が、どのような状況で私(達)の前に現れたのか、そして、どのような経過をたどって“ニュートリノ振動”研究が発展してきたのかをお話しする。その上で、“ニュートリノ振動”研究の持つ意味と現状すなわち研究最前線についてお話しする。
他学部、他学科の教員、学生のみなさんの聴講も大歓迎です。
お問い合わせ先は物理学科コロキウム係:大江純一郎 junichirou.ohe(atmark)sci.toho-u.ac.jp (atmark)は@です。
私(達)がニュートリノを照射ビームとして使って始めた研究は、1970年代後半の新粒子・チャーム粒子の研究であった。その副産物として私(達)の前に現れたのが、“ニュートリノ振動”研究であった。今や、物理学研究の主流になっている“ニュートリノ振動”研究が、どのような状況で私(達)の前に現れたのか、そして、どのような経過をたどって“ニュートリノ振動”研究が発展してきたのかをお話しする。その上で、“ニュートリノ振動”研究の持つ意味と現状すなわち研究最前線についてお話しする。
他学部、他学科の教員、学生のみなさんの聴講も大歓迎です。
お問い合わせ先は物理学科コロキウム係:大江純一郎 junichirou.ohe(atmark)sci.toho-u.ac.jp (atmark)は@です。