理学部物理学科

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コラム 『ガリレオの部屋』

 このページには、物理学科の教員が主に高校生向けにいろいろなお話を載せることにしました。物理学科の教員がどんなことを考えているのか、物理学の魅力は何なのか、文章の裏側にあるそんなメッセージを受け取っていただけたら幸いです。

第1回  「ガリレオと湯川」

 テレビでガリレオというドラマが人気だった。もう終ってしまって残念なのだが、物理学者 湯川学=ガリレオ(福山雅治さん)と 刑事 内海薫(柴咲コウさん)が物理の難問を解いていくという話だ。おっとこれは物理ではなく、事件の解決だ。 
 正真正銘のガリレオ=ガリレイ先生はかなりな頑固者だったのだろう。「それでも地球はまわっている」と地動説を曲げずに宗教裁判にかけられ、破門されている。彼の死の350年後の1992年にローマ法王によって破門が解かれたのも驚きものだが…。ドラマの湯川先生もかなりな変わり者。といっても物理屋の平均からいうと結構まとも。ちなみに役名の湯川というのは、日本で初めてノーベル賞をとった湯川秀樹博士にちなんでいるらしい。
 念のため、湯川秀樹博士は101年前に生まれた日本の誇る天才物理学者、原子核の力を解明する中間子を予言し、実際に発見されたことにより、1950年に日本人として初めてノーベル賞をもらった。 
 ガリレオで思い起こすことは、木星の4つのガリレイ衛星だ。中学生の頃だったか、凸レンズセットを手に入れて、なんかの紙筒を使って初めてガリレオ型の望遠鏡を作った。小さな望遠鏡でも世界は大きく広がる。土星の輪はぼんやりとはしていたが、はっきりと見えた。びっくりしたことは木星に4つの衛星(月)が見えたことだ。(最近では16個以上発見されているらしい)。後になってこれはガリレオが400年も前に発見した4つのガリレイ衛星であることがわかった。夕暮れの金星が月のように三日月(三日金星?)であることにも感動した。地動説ならば当たり前のことなのだが…。太陽の周りを金星も 地球もまわっていて、その地球に自分が乗って太陽系を見ているという、実感! ガリレオも同じ経験をして、地動説を確信したに違いない。
 私が物理の世界へ進もうと思い始めたのもこの頃かもしれない。宇宙には我々のまだ知らない世界がたくさんある。未知の世界への夢は限りがない。

(上村潔 名誉教授)

第1回 「ガリレオと湯川」

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