免許・資格
免許や資格は専門性を生かした就職活動に、有利にはたらくことがあります。これまで、物理学は基本的に資格等に直結する学問ではないと思われてきましたが、「物理エンジニアコース」の誕生により、技術士への近道を築くことができました。また、気象予報士、放射線取扱主任者、環境計量士などの国家資格では、受験のために物理学の知識が必須です。職業選択にあたっては、これらの国家資格も視野に入れてかんがえましょう。
教員免許
所定の単位を取得すると、「理科」の中学校教諭一種と高等学校教諭一種免許状を取得できます。また大学院前期課程(修士課程)の修了者は、中学校教諭専修免許状および高等学校教諭専修免許状を取得できます。
詳細については、東邦大学理学部ホームページをご確認下さい。
詳細については、東邦大学理学部ホームページをご確認下さい。
技術士(応用理学部門)
技術士第1次試験が免除に!
技術士とは、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画,研究,設計,分析,試験,評価又はこれらに関する指導の業務を行う者のことで、医師・弁護士・弁理士・公認会計士と並ぶ五大国家資格のひとつです。 物理学科の『物理エンジニアコース』を修了した学生は、国家資格である技術士の第 1次試験が免除されます。つまり、『物理エンジニアコース』を卒業すれば、ただちに修習技術者となることができます。
その他の資格
気象予報士
気象予報士は、1993年に誕生した比較的新しい国家資格で、気象庁から提供される高度で様々な気象データーを総合的に判断して自ら責任を持って、的確に気象予報を行うことが出来る気象のスペシャリスト(予報業務を行う事業者は、現象の予想を気象予報士に行わせることが義務)です。受験資格はありませんが、学科試験と実技試験にパスすることが必要で、合格率約5%という難関でもあります。
放射線取扱主任者
放射線取扱主任者とは、放射線障害防止法に基づき、放射性同位元素あるいは放射線発生装置を取扱う場合に、放射線障害の防止について監督を行う者です。放射線や放射線性同位元素は、医療機関や検査機関で広く利用されていますが、それらの取扱いを誤ると、放射線障害を発生する恐れがあります。そこで、放射線を扱う事業所又は法人は放射線取扱主任者を選任し、監督を行わせることなどが法律で規定されています。放射線取扱主任者は放射線取扱主任者免状をもっていなければなりません。その取得には、放射線取扱主任者試験に合格(受験資格なし)し、かつ文部科学大臣又は文部科学大臣の登録を受けた登録資格講習機関の行う講習を修了することが必要です。
環境計量士(騒音・振動)
環境計量士は、工場・事務所・店舗などで使用されている計測器の正確さを守り、機器の整備や計量方法の改善を行い、適正な計量の実施を監督することが仕事です。環境計量士は、化学分野(濃度関係)と物理分野(騒音・振動関係)に分かれていて、試験の科目も異なります。環境計量士になるためには、計量士国家試験に合格後、実務経験その他の条件を満たすか、独立行政法人産業技術総合研究所(計量研修センター)の課程を修了後、実務経験を満たし、計量行政審議会に認められ必要があります。なお、国家試験の合格率は物理分野(騒音・振動関係)で約10%です。