生態系生態学研究室
研究室紹介
多様な生態系に棲む生き物の間では、炭素や窒素などの元素が巡っています。生態系生態学は、広い空間スケールの中に存在する植物、動物、土壌微生物などの多くの生き物と、環境が関わりあって形成される食物連鎖や物質循環、エネルギーの流れなどの過程とそのメカニズムを理解しようとする学問です。さらに、生態系の撹乱や気候変動が生物活性などに与える影響も考慮することで、より良い生態系のあり方、管理方法について研究をしています。
研究内容
- タイ東北部の乾燥フタバガキ林における乾燥と火災が炭素循環に与える影響
- 冷温帯アカマツ林における土壌呼吸速度と樹木の生理活性の関係
- 土壌微生物の活性と土壌環境要因の関係
所属教員

安立 美奈子/准教授
学生の皆さんへのメッセージ
環境問題には地域スケールから地球全体に及ぶものまで色々とありますが、どれも多面的に物事を捉えて考えることが重要となります。大学には、自分の興味の分野を勉強する場所だけでなく、世の中の出来事や関心事に対しても眼を向けて知識を広げることが出来る環境が整っています。どのような生態系が多くの生き物にとって棲みやすいところなのか?目に見えない物質が生態系でどのように巡っているのか?自然と人間のより良い在り方とは何か?こんなことを皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。