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2024年度 高等学校教員対象サイエンス教室を開催します

 東邦大学理学部では、毎年夏休み期間中に高等学校の先生方を対象とした科学教室を開催しています。本年も、理学部全学科(化学科、生物学科、生物分子科学科、物理学科、情報科学科、生命圏環境科学科、教養科)から、9つの専門講座と日本化学会・日本理化学協会共催の特別講座をご用意しました。奮ってご参加ください。

講座内容

専門講座

※高等学校での実施可能度を、A:容易、B:普通、C:困難、F:該当せず(実験系ではないため)、で示しています。


2024年8月6日(火) ①③ 10:00~16:00、②④⑤ 13:00~16:00

① 葉の形の多様性

担当:下野 綾子(⽣物学科・准教授)定員15名 実施可能度B
 植物の葉は光合成を行うという同じ働きを持っているにも関わらず、種ごとあるいは個体ごとに葉の厚さや寿命が様々です。葉の厚さと寿命は関連しており、葉にどれだけ資源を投資するかと稼ぐ利益(すなわち光合成による炭素の獲得)と関係しています。キャンパスで見られる身近な植物を材料に、フリーの画像解析ソフトImageJを用いた葉の計測を通して、それらの関係を読み解きます。

定員に達しましたので、今後の受付はできません。申し訳ございません。

② マウス脳の観察-電子顕微鏡から実体顕微鏡まで

担当:上田(石原) 奈津実(⽣物分⼦科学科・准教授)定員10名 実施可能度C
 マウス個体から取り出した脳を実体顕微鏡で観察します。さらに、脳断面を作りながら脳機能部位を理解していきます。最後に、脳切片を作製し、共焦点顕微鏡や最新の技術である超解像顕微鏡で観察します。電子顕微鏡の写真もご紹介することで、脳をマクロからミクロで観察する方法を体験して頂きます。教科書に掲載された脳・神経系の画像がどのような技術で撮影されているかを実感して頂き、指導に役立てて頂くことを目指します。

③ 高校でもできる遺伝子発現の網羅解析

担当:鹿島 誠(⽣物分⼦科学科・講師)定員12名 実施可能度B
 近年、生物学はデータサイエンスの側面を強めています。本講座では、次世代シーケンサーを用いて遺伝子発現の網羅的定量技術RNA-Seqを高校でも利用していただくことを目的に、高校でも実践可能なRNA抽出法、検体あたり数千円での実施可能なRNA-Seq法、そしてデータ解析法を、プラナリアを対象とした実習と講義を織り交ぜて体験していただけます。wifiネットワークに接続可能なノートPCをご持参ください。

④ プラズマボールの製作

担当:古川 武(物理学科・准教授)定員15名 実施可能度B
 科学博物館などにも展示され、不思議な発光で人々を魅了するプラズマボールですが、電気回路や原子スペクトルなど物理の知識を活用して自作が可能です。本講座ではICチップなど手軽に入手可能な電子部品を用いて高周波高電圧発生回路を製作し、封入希ガスを放電するプラズマボールを自作します。時間が許せば封入希ガスの種類により色や様子の変わるプラズマ発光と原子構造の関連も考察し『原子』の世界を体感します。

定員に達しましたので、今後の受付はできません。申し訳ございません。

⑤ 海の魚から見つかる寄生虫-アニサキスで知る生物の共生-

担当:脇 司(⽣命圏環境科学科・准教授)定員25名 実施可能度A
 ときどきTVで話題になるアニサキスを教材にします。「魚を解剖してアニサキスを見つける」「アニサキスの野外の生態を理解して、なぜ魚についているか知る」をテーマに魚を解剖します。高校で実施できるよう、アニサキスの多い魚介類の紹介や、魚のどの部位に多いかを解説するとともに、人への感染防除についても知ることができます。鮮魚を解剖しますので、汚れても良い服装か、白衣をお持ちください。
2024年8月20日(火) ⑨ 10:00~16:00、⑥⑦⑧ 13:00~16:00

⑥ 光と色の三原色

担当:森田 耕太郎(化学科・准教授)定員20名 実施可能度B
 光や色の変化を目で見て直接確認できる実験は、子どもや初学者にとってもわかりやすい演示の一つである。本講習では、光の三原色と色の三原色を中心とした光学現象と、化学物質の発光や呈色の関係について基礎から解説する。また、ペーパークロマトグラフィーによる色素の分離実験を題材にして、ドラッグストアやホームセンターで入手可能な物品の化学実験への利用に関する実習を行う。

⑦ 大学共通テストは生物探究に使えるか?−リトマスミルク篇–

担当:岩室 祥一(生物学科・教授)定員30名 実施可能度A
 探究活動のモチベーションを上げる一つの手立てとして、大学入試に役に立つ、というのが挙げられます。例えば、大学共通テストに実際に出題された探究型問題の実験が自分たちで再現できたら、生徒さん達も楽しいことでしょう。柔らかい頭は、きっとそこから先の独自の実験を思いついてくれるはず。そのお手伝いをめざし、R5年生物基礎第2問Aに登場したリトマスミルクの作り方を伝授します。

⑧ 宇宙の膨張の速さ

担当:北山 哲(物理学科・教授)定員20名 実施可能度B
 ビッグバン以来、宇宙は膨張していると考えられています。その根拠と意義について概観し、実データを用いた膨張率(ハッブル定数)の測定に挑戦します。「ハッブル-ルメートルの法則」「ドップラー効果」「宇宙の距離はしご」「最小自乗法」「ダークマターとダークエネルギー」などがキーワードとして登場します。エクセルが使用できるノートPCまたはスマートフォンをご持参下さい。

⑨ 再訪「テーラー展開」

担当:豊田 昌史(情報科学科・教授)定員20名 実施可能度F
 テーラー展開は、関数を無限級数で表します。本授業では、テーラー展開を定義から振り返ります。指数関数や三角関数の場合を確認したり、それらを利用した問題を解きます。特に、テーラー展開を利用して常微分方程式の解を求める級数解法も扱う予定です。

特別講座(共催:日本化学会・日本理化学協会)

2024年8月8日(木)

中⾼理科(化学)授業に役⽴つ研修会

担当:今井 泉(教養科・教授)
詳細および申込⽅法等は研修会専⽤サイトをご覧ください。

申し込み方法など

・専門講座の申し込みの際は下記からアクセスして必要事項をご入力下さい。
申込受付を終了いたしました。

・ご質問は2024scisch◎ml.toho-u.jp (◎を@に変えて送信ください)にメールでお願いします。
・ご参加いただく講座については、7/11(木)以降に上記e-mailアドレスからのメールでお知らせしますので、受信できるよう設定をお願いします。
・先着順となりますのでご希望に添えない場合があります。

・自家用車でのご来校は固くお断り申し上げます。
申込締切は2024年7月10日(水)です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

お問い合わせ先

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千葉県船橋市三山2-2-1
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