2023年度教員対象科学教室

高等学校教員対象サイエンス教室(申込受付終了)

東邦大学理学部では、毎年夏休み期間中に高等学校の先生方を対象としたサイエンス教室を開催しています。本年は、理学部全学科(化学科、生物学科、生物分子科学科、物理学科、情報科学科、生命圏環境科学科、教養科)から、9つの専門講座と公益社団法人 日本化学会共催の特別講座をご用意しました。奮ってご参加ください。

講座内容

専門講座

※高等学校での実施可能度を、A:容易、B:普通、C:困難で示しています(今回Aはありません)。


2023年8月8日(火) ① 10:00~16:00、②③④ 13:00~16:00

① ハーシーとチェイスの実験の再現

担当:藤崎 真吾(⽣物分⼦科学科・教授)定員16名 実施可能度C
バクテリオファージが大腸菌に感染するときのDNAとタンパク質のふるまいを放射性同位元素により追跡したハーシーとチェイスの実験を比較的簡単な実験器具で再現します。管理区域外での使用が許されている下限数量以下のリンおよびイオウの放射性同位元素により標識されたバクテリオファージを大腸菌に感染させて、リンで標識されたDNAだけが大腸菌の中に入ることを簡易測定器による放射線の測定により確認します。

定員に達しましたので、今後の受付はできません。申し訳ございません。

② 超伝導体をつくる

担当:⾚星 ⼤介(物理学科・教授)定員6名 実施可能度B
超伝導体は電気抵抗ゼロや磁力線をはじく(マイスナー効果)などの不思議な性質を示す物質で、MRIやリニアモーターカーなどにも利用されています。本講座では、超伝導の性質や応用例、超伝導体の合成方法について解説を行います。代表的な超伝導体物質である銅酸化物高温超伝導体は、天秤と電気炉があれば簡単に合成できます。磁石と液体窒素を使えば、マイスナー効果をみることもできます。

定員に達しましたので、今後の受付はできません。申し訳ございません。

③ 光と⾊の化学

担当:森⽥ 耕太郎(化学科・准教授)定員20名 実施可能度B
光や色の変化を目で見て直接確認できる実験は、子どもや初学者にとってもわかりやすい演示の一つです。本講習では、光の三原色と色の三原色を中心とした光学現象と、化学物質の発光や呈色の関係について基礎から解説します。また、ペーパークロマトグラフィーによる色素の分離実験を題材にして、ドラッグストアやホームセンターで入手可能な物品の化学実験への利用に関する実習を行います。

④ DPPH法による⾷品の抗酸化能測定

担当:松本 紋⼦(⽣物学科・准教授)定員24名 実施可能度B
DPPH (1,1-diphenyl-2-picrylhrdrazyl) ラジカルが抗酸化物質により一電子還元され非ラジカル種 (DPPH-H) になると517nmの吸光度が減少することより、抗酸化能(ラジカル消去能)を測定することができます。本講座では生体内の酸化還元反応について説明し、実際に数種類の市販飲料の抗酸化能を測定します。
2023年8月21日(月) ⑤⑥ 10:00~16:00、⑦⑧⑨ 13:00~16:00

⑤動物学のデータサイエンス:動物の体の⼤きさに⾒られる⾃然法則

担当:⼩沼 順⼆(⽣物学科・准教授)定員12名 実施可能度B
ビッグデータを用いたデータサイエンスが、近年、生物学でも大きく普及してきました。そのような背景のもと、本講座では、Excelを使って動物の体の大きさに関するビッグデータ解析をハンズオン形式で行います。本内容を通し、初歩的なデータサイエンス技術にふれるとともに、進化学で長年研究されてきた動物の大きさに関する自然法則を視覚的に理解することを目指します。文理問わず多くの高校生の興味を引き付けることができると思います。

定員に達しましたので、今後の受付はできません。申し訳ございません。

⑥細胞⾻格の観察

担当:古倉 健嗣(⽣物分⼦科学科・准教授)定員8名 実施可能度C
細胞骨格には微小管、中間径フィラメント、アクチン繊維(アクチンフィラメント)の3種類があります。その中でも、アクチン繊維は細胞の形だけでなく、細胞質流動、細胞質分裂などに関わっています。アクチン繊維は、細胞膜に付近に多く存在しますが、細胞の種類によってアクチン繊維の染色像は大きく異なります。本講座では、いくつかの培養細胞のアクチン繊維を蛍光顕微鏡で観察して、細胞の形や機能と細胞骨格の関係性を考察します。

定員に達しましたので、今後の受付はできません。申し訳ございません。

⑦情報漏洩リスクを減らす安全かつ使いやすいパスワード管理法

担当:⾦岡 晃(情報科学科・教授)定員24名 実施可能度B
古くから使われてきたパスワードの危険性は、パスワード自体の特徴に加え、管理策や強化方法の不備によっても招かれます。この講座では、最新のパスワード研究を紹介しながら、学校におけるパスワード管理の重要性と安全かつ利便性を兼ね備えた管理策について議論します。高校生にとって安全で使いやすいパスワード管理方法を学ぶことで、学校活動における情報漏洩のリスクを低減し、教育現場のセキュリティー向上につなげましょう!

⑧鮮⿂で⾒つかる寄⽣⾍ -アニサキスで知る⽣物の共⽣-

担当:脇 司(⽣命圏環境科学科・准教授)定員25名 実施可能度B
ときどきTVで話題になるアニサキスを教材にします。「魚を解剖してアニサキスを見つける」「アニサキスの野外の生態を理解して、なぜ魚についているか知る」をテーマに魚を解剖します。高校で実施できるよう、アニサキスの多い魚介類の紹介や、魚のどの部位に多いかを解説するとともに、人への感染防除についても知ることができます。鮮魚を解剖しますので、汚れても良い服装か、白衣をお持ちください。

⑨プラズマボールの製作

担当:古川 武(物理学科・准教授)定員15名 実施可能度B
プラズマボールは科学博物館などにも展示され、不思議な発光で人々を魅了しますが、電気回路や原子スペクトルなど物理の知識を駆使すれば自作することも可能です。本講座ではICチップなど手軽に入手可能な電子部品を用いて高周波高電圧発生回路を製作し、封入した希ガスを放電するプラズマボールを自作したいと思います。封入希ガスの種類により色や様子の変わるプラズマ発光と原子スペクトル・原子構造の関連も考察したいと思います。

定員に達しましたので、今後の受付はできません。申し訳ございません。

特別講座(公益社団法人 日本化学会との共催)

2023年8月11日(金) 9:30~13:00

中⾼理科(化学)授業に役⽴つ研修会

担当:今井 泉(教養科・教授)
詳細および申込⽅法等は研修会専⽤サイトをご覧ください。

申し込み方法など

・専門講座の申し込みの際は下記からアクセスして必要事項をご入力下さい。
申込受付を終了いたしました。

ご入力内容:氏名、高等学校名、電話番号、E-mailアドレス、希望の講座番号(5つまで選択可)、次回開催時の案内の有無
・ご質問は2023sci◎ml.toho-u.jp (◎を@に変えて送信ください)にメールでお願いします。
・ご参加いただく講座については、7/21(金)以降に上記e-mailアドレスからのメールでお知らせしますので、受信できるよう設定をお願いします。
・先着順となりますのでご希望に添えない場合があります。

申込締切は2023年7月21日(金)です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。