三番瀬干潟観察会2018

東邦大学理学部公開講座「三番瀬干潟観察会」

6月16日(土)に予定されておりました本観察会ですが、15日~16日の悪天候のため、【中止】とさせていただくことになりました。ご応募いただき、参加をご予定されていた皆様におかれましては、誠に申し訳ございません。何卒ご理解、ご了承いただきますよう、宜しくお願い申し上げます。

 東京湾の干潟にはベントスと呼ばれるカニや貝類などたくさんの生物が生息しています。そのベントスには人をはじめ鳥や魚の餌として食べられるものが多く、干潟の砂のなかに潜って隠れてくらしています。この干潟の生物を注意深く探してみましょう。アサリなどのおなじみの生物のほかに、頭も足もないヒラムシや、毛むくじゃらのゴカイなど見たこともない生物や、なかにはまだ名前の付けられていない生物も発見できます。この生物たちを探し、干潟生物の多様性を考えてみましょう。
 船橋市と市川市の海岸には三番瀬と呼ばれる遠浅な海岸があり、その海岸部には再生された砂浜や干潟があります。ここは多くのベントスや魚類などのさまざまな生物が生息していますが、干潟の減少や地形の単調化、そして沖で発生する酸素欠乏水の襲来(青潮)の影響を受けて、生物は厳しい環境の中で生活しています。なかにはすでに絶滅していて殻だけが残っている貝や、逆に人の手によって新たに持ち込まれた外来種もいます。
 また干潟のベントスのほとんどは生まれたての頃はプランクトンとして海に漂いながら成長できる干潟を探しています。私たちにおなじみのアサリも稚貝の前はプランクトンです。ですからこのプランクトン幼生が干潟に到着できないと稚貝がわきません。三番瀬をはじめとして東京湾中の干潟でのアサリ稚貝を調査することで、東京湾でどのようにしてアサリのプランクトン幼生が行き交っているかを調べるのが「アサリわくわく調査」です。
 この観察成果は政府や民間が協働で進めている「東京湾環境再生推進会議」で発表して、東京湾を「快適に水遊びができ、多くの生物が生息する、親しみやすく美しい海を取り戻す」取組みに生かしていきます。みなさまの参加をお待ちします。

実施概要

◆日時:2018年6月16日(土) 9:30~15:00
◆対象:一般(未就学児は参加できません。小学生については保護者同伴のこと)
◆定員:約30名(応募者多数の場合、抽選で参加者を決定します)
◆受付:9時~9時30分 ふなばし三番瀬海浜公園事務所前
 (京成バスシステム「船橋海浜公園」行き乗車、終点下車)
 ※1:京成船橋駅からご利用の場合、8時台は8時00分発のみとなります。
 ※2:京成船橋駅から船橋海浜公園までのバス乗車時間は約25分です。
 (参考:京成バスシステムWebサイト)
◆観察場所:ふなばし海浜公園東浜(海浜の西側市川市東浜沖)

観察内容

  • 砂浜部、タイドプール、砂干潟、カキ床など環境と生物相の違いを観察。
  • シャベルとふるいを使って、各自でできるだけ多くの種類の生物を採集。
  • 採集した生物をみんなで観察するために種類ごとに水槽に分ける。
  • 各自が採集した生物のリストをつくって、調査記録をつくる。
  • アサリのサイズを計り、稚貝の生息状況を調査。
また、観察会とあわせて「江戸前アサリわくわく調査」(主催:東京湾再生官民連携フォーラム、協力:国土交通省国土技術政策総合研究所)を実施します。

申込方法

申込方法:5月25日(金)より、以下の申込フォームより申込を開始します。
申込締切:2018年6月4日(月)17時まで
※申込みを締め切りました。(6月4日)

お問合せ先

東邦大学習志野学事部入試広報課(047-472-0666)