先輩からのメッセージ(2010年度)
研究室に所属している4年生からのメッセージ(2010年度)
加藤 万友佳 (地球科学コース:尾関研究室)
私は気象をはじめとする大気現象全般に興味があり、この研究室を選びました。卒業研究では、大気科学を通して全球ベースに地球環境を考えたので、現在運用中の地球大気観測衛星のデータ解析を行っています。成層圏大気中のオゾンやオゾン破壊関連物質の全球分布を詳しく調べ、地球大気のオゾン層の振る舞いを日々追い続けています。
田中 正敦 (環境生態学コース:風呂田研究室)
東京湾の干潟の実習に参加し、想像を上回る多様な生物たちにとても驚きました。そして、生物の多様性保全は生態系を守る基本であることを実感しました。卒業研究では、干潟を代表する動物である多毛類(ゴカイの仲間)の多様性について研究しています。
成島 みゆき (環境生態学コース:鏡味研究室)
私は水田でプランクトンの生態と、水生昆虫の餌としての重要性について調査しています。もともとミジンコが好きだったのですが、講義や実験を通してプランクトンと環境の関わりを学んだことでますます興味がわき、この研究を希望しました。研究を通じて、水田生態系の保全に少しでも貢献できれば嬉しいです。
川津 正之 (環境生態学コース:鏡味研究室)
僕は、鳥が餌を食べることで湖の物質循環に与える影響について研究をしています。昔から好きだった野鳥観察の経験を活かせること、野外で自然を感じながら調査ができることからこの研究室を選びました。卒業後は大学で学んだ生態学の知識を活かし、貴重な生態系や鳥類を保全できるような職に就きたいと考えています。
浅野 裕信 (環境化学コース:大島研究室)
エタノールは植物のセルロースを原料としてつくることができますので、環境負荷の少ないエネルギー資源です。一方、大部分がセルロースである古紙は、年間1000万トンも焼却処分されています。そこで私は古紙から有効にエタノールをつくりたいと考え、その第一歩として新聞紙をグルコースに分解する実験に取り組んでいます。
大原 葵 (環境化学コース:齋藤研究室)
私の研究内容は、多環芳香族炭化水素(PAHs)の簡単な定量法を開発することです。PAHsは環境や生物にとって有害なものが多いので、環境中にどれぐらい含まれているかを知ることが大切です。従来の方法ではコストと時間の負担が大きいので、低コストで簡単に分析できる方法を研究・開発しています。大変ですが、やりがいのある研究です。
鈴木 孝宏 (環境化学コース:齋藤研究室)
私は小さい頃から近くの川を見てきました。年々汚れていき、生物が少なくなっている川を綺麗にしたいと思いこの学科を選び、その中でも河川の汚染原因の一つである界面活性剤について研究を行っている齋藤研究室に入りました。現在はその界面活性剤の濃度や分布を調べ、排水状況や生物に与える影響について研究しています。
鈴木 佑介 (環境管理・創成科学コース:山口研究室)
温室効果ガスであるCO2を地中に貯留する研究を行っています。CO2を地中に貯留することで、大気中のCO2の削減が期待できます。環境問題の解決策は1つではなく多数の方法や観点があります。この学科では様々な観点から環境問題を学び、アプローチができます。これがこの学科の特徴だと思います。
栢野 知美 (環境管理・創成科学コース:山口研究室)
私は、幅広い分野から環境問題を学びたいと思いこの学科に入学しました。その中で石炭や石油に比べ環境にやさしいエネルギー源であるメタンハイドレートに興味をもちました。海底下のメタンハイドレートをエネルギー源として利用するためには多くの課題がありますが、実験を通して解明できるように取り組んでいます。
鈴木 めぐみ (環境管理・創成科学コース:渡辺研究室)
私は心理学や環境問題に興味があり、この研究室を選びました。自然環境刺激と都市環境刺激のストレスとリラックス効果に関する研究や、脳波等の実験を行い、植物精油のストレス軽減効果に関する心理生理学的な研究を行っています。豊かな人間性を実現するための、人間と環境のより良い関係について学んでいます。
首藤 亘平 (環境管理・創成科学コース:朝倉研究室)
生命圏の様々な講義を受けるうちに、環境と共存できる社会とは何か、と興味を持ち始め、環境計画研究室に入りました。この研究室は「環境とコミュニケーション」など文理を融合した研究をすることができ、特徴でもあります。その中で、私はエコプロダクツのデザインについて研究しています。
鎌形 由希子 (環境管理・創成科学コース:朝倉研究室)
私は、地球温暖化を理解するためのコミュニケーション手法に注目し、温暖化に関する情報の効果的な提供方法について研究しています。この学科では文理の両面から幅広く環境問題について学ぶことができるので、自ら積極的に学ぼうという姿勢さえあれば、得られる知識は無限大だと思います。
佐久間 亮 (環境管理・創成科学コース:佐藤研究室)
佐藤研究室では、燃焼やエネルギーに関する研究をすることができます。そのなか、私は太陽光の熱エネルギーを直接効率よく利用する研究を行っています。この研究室では自ら学ぶ姿勢が重視されているので、新たな技術を創り出すことを目指して未知のことに積極的に取り組み、その経験を卒業後に生かしたいと考えています。
香取 輝 (環境管理・創成科学コース:鈴木研究室)
私の研究室では気体燃焼で得られた高圧の衝撃波を一点に収束させ、そこで得られた超高温・超高圧を液体の殺菌、有害物質の直接分解、微生物中の有用物質の抽出などに利用するために研究を実施しています。私の研究テーマは超高圧水中衝撃波による殺菌技術の開発です。有害微生物や細菌類の殺菌には加熱や薬品を用いる方法が広く普及していますが、本研究ではそれらを必要とせず低コストで環境に優しい殺菌技術の開発を目指しています。