理学部生命圏環境科学科

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環境科学専攻の岩谷伸太郎さんがエスペック環境研究奨励賞を受賞しました。

地球環境問題を解決に向けて

 理学研究科 環境科学専攻に所属する博士前期課程1年の岩谷伸太郎さんが「エスペック環境研究奨励賞」を受賞しました。本賞は地球環境保全に関する科学的・技術的な知見を高める優れた研究活動に与えられる栄誉ある賞となっており、岩谷さんが採択された研究課題は「PETボトル由来多孔性錯体結晶の創製と水質浄化剤としての展開」で、今回の受賞に併せて研究費40万円が贈呈されました。
 本賞の採択率は応募者のうち例年15%程度と狭き門で、博士前期課程1年生の岩谷さんは、受賞者18名の中でも最年少での受賞となっています。環境材料化学研究室では、昨年度の谷原彩音さんに続き、2年連続での大学院生の受賞になります。そんな岩谷さんに研究室の指導教員である今野がインタビューを行いました。
岩谷 伸太郎さん(環境材料化学研究室所属, 山梨県立甲府南高校出身)

環境をキレイにする素材を廃棄物から

(今野)この度はエスペック環境研究奨励賞の受賞おめでとうございます!
(岩谷)ありがとうございます!やりました!

(今野)受賞した研究内容を簡単に説明してもらえますか?
(岩谷)プラスチックは私たちの豊かな暮らしに欠かせない素材である一方で、廃プラスチックは現代の廃棄物問題やリサイクル問題を議論する上で象徴的な存在です。一方で地球温暖化や資源・エネルギー枯渇と並ぶ重要な問題として位置付けられる水環境汚染はその深刻さが増しています。水質浄化プロセスは汚染物質ごとの特性に応じた薬剤や処理手法が必要となることも多く、加速し続ける水処理手法の多様化・高度化に対応しなければなりません。私の研究は、効率的に水質浄化処理を行うためのMetal-Organic Frameworks (MOFs) 結晶を使用済みのPETボトルから合成することを目指す研究となっていて、この研究を通じて地球環境問題の解決に貢献できればと考えています。
エスペック環境研究奨励賞の授与式の様子(基金HPからお借りしました)
(今野)授与式の当日はいかがでしたか?
(岩谷)受賞された方々の研究テーマとして、例えば高効率な植物生育技術、海洋環境の浄化技術、幼児教育の人材育成、それに災害復興や感染症予防など多岐に渡っており、地球環境に関する取り組みは実に幅広いものだと実感しました。まさに生命圏環境科学科の先生方が取り組んでいる研究テーマの広さに通じるものがあり、環境問題の解決には分野横断的に取り組む必要があることを再認識しました。ちなみに今回の会場は大阪の帝国ホテルだったのですが、とても豪華で厳かな雰囲気だったので気持ちが引き締まりました!
当日の様子

これからの将来に向けて

(今野)将来についてはどう考えていますか。
(岩谷)大学入学時から地球環境問題を解決する化学技術に興味があり、学部4年生の研究室配属では今の環境材料化学研究室を選びました。その気持ちは今も変わっておらず、理系の専門職に大きな魅力を感じています。また研究室全体で取り組んでいる水環境浄化に関しても魅力を感じていて、先週は公害防止管理者水質一種の受験を終えたところです(自己採点では合格できる見込みになっています!)。いずれにせよ今はやるべきことをひとつずつ取り組んで、将来の自己実現に向けた努力を重ねていきたいと思います。

(今野)素晴らしいですね!これからも研究活動を頑張ってください!
(岩谷)頑張ります!ありがとうございました!
受賞おめでとうございます! これからのさらなる活躍を期待しています!

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