生命圏環境科学科×社会課題解決
フューチャー・プロジェクトのメンバー一堂に会す
2016年4月から生命圏環境科学科でスタートした実践型の学習拠点フューチャー・センターは、社会課題を解決するための学生主導のフューチャー・プロジェクトに取り組む学生をサポートする仕組みです。学生発案、教員発案、地域発案のプロジェクトがあり、プロジェクトとして認定されると、教室や備品利用が可能となったり、教員からのアドバイスを受けることができるようになります。特に学生発案のプロジェクトは、プロジェクトを申請するところから始めてもらいますので、提案力やマネジメント力が身につくことが期待できます。先日、1年生対象の「環境科学セミナー」で、活動中のフューチャー・プロジェクトの報告会を行いました。
多様なプロジェクト内容
一番の古株は活動5年目に突入した「東邦Ecolution」。学内外で環境活動に取り組んでおり、最近では「環境活動(ECO)」+「採用(RECRUITING)」を組み合わせた「エコルーティングプロジェクト」で中小企業とも連携しています。「フードロス削減プロジェクト」は、”Fresh keeper”を使って食品ロス削減に取り組むことを目的に、企業との連携の下活動しており、積極的に広報を行っています。「地球を守ろうプロジェクト」は、マイボトルを持ち歩いてもらえるように意識啓発を行うことを目的としたプロジェクトです。女子美術大学と連携しながら、海洋プラスチック問題に関するモニュメントを制作し、メディアセンターで展示をしています。「東邦ビオガーデン」は、キャンパス内にチョウをはじめとする様々な生物を呼んで生息できるガーデン環境を整備することを目指して活動しています。「TOHO WALL ARTS PROJECT」は、習志野キャンパスの整備工事に際し、工事壁に学内外のSDGsの活動について掲示していく予定です。
プロジェクトに取り組んで得られた力
報告会では、各プロジェクトの学生にプロジェクトに取り組んだことで得られた力を挙げてもらったところ、表1のようになりました。最も多かったのが、プロジェクトを進める上で求められるプレゼン力や資料作成などのスキルが得られた!という声でした。大学の講義でも学ぶことはできますが、座学と実戦では大きな違いがあります。プロジェクトに関わるということは、相手がいるということ。モチベーションや真剣さも違ってきますよね。時には先生方から大幅な修正が入ったり、関係者から厳しいツッコミが入ったり、大変なことはありますが、リアルな現場で学ぶことができることは学生にとって貴重な体験となるようです。(ご協力してくださる学内外の皆様には感謝してもしきれません!)そのほか、課題設定を行ってプロジェクトを進めていくための総合力、自ら動く力、伝える力が得られたという学生が多かったです。
質疑応答の時間には、企業との連携における企業側へのメリットに関する質問や、活動の忙しさや外部との連絡方法に関する質問が出ました。また、報告会に参加した1年生から新たな提案もあり、今後のコラボレーションの可能性も見えました。全てのプロジェクトに共通していたことは、エコメッセやエコプロなどの場で、発信しようとしていたことでした。発信することで社会からのフィードバックが得られると当時に、更なる学生の成長にもつながるのだろうと思います。これまで合同で発表会を行うことがなかったので、活動している学生同士も刺激を受けることができたのではないかと感じました。横の繋がりも大事にしながら、成長していっていただきたいです!