環境科学研究科 修士1年丸山智也君の「理事長賞」受賞 インタビュー
第17回(2020年度)環境情報科学ポスターセッションにおいて、丸山智也君の発表が「理事長賞」を受賞しました。
第17回(2020年度)環境情報科学ポスターセッションにおいて、丸山智也君の発表が「理事長賞」を受賞しました。受賞インタビュー記事です。
どのような研究をされましたか?
薪やチップ、ペレットを燃料とする木質バイオマスボイラー導入の実証事業を行っている静岡県御殿場市を対象に、分析的ルーブリックを用いた評価を行い、実証事業の課題を明らかにしました。その結果、補助金制度の利用の在り方やステークホルダー間での協力体制に課題があることが明らかになりました。
研究をしていて大変なことはなんでしたか?
分析的ルーブリックを作成したことです。評価項目とその詳細を参考研究などから決定したことや、誰が評価を行っても同じような結果を得られるよう再現性の高いものにする必要がありました。自分の主観がどうしても入りやすいため、先生や研究室の方々にアドバイスを頂きながら完成させていきました。
研究をしていて面白かったことはなんでしたか?
様々な関係者にヒアリング調査を行って、実際の声を聞けたことです。木質バイオマスボイラー導入には様々なステークホルダーが関与しています。各ステークホルダー間での意見の隔たりはありますが、「環境に配慮したまちづくりを行っていきたい」という共通のゴールに向けた思いを聞けたことは非常に貴重な経験でした。
今後はどのような研究をしたいですか?
現在、木質バイオマスボイラー導入に至るプロセスを整理しています。プロセス内に様々な規定因を作成し、どの規定因が導入に大きな影響を与えるのかを検証しています。今後は、明らかになった規定因からどのような政策や手法を取れば木質バイオマスボイラーを普及拡大の一助になるのかを明らかにしていきたいと考えています。