環境科学専攻修了生の白土智子さんが「第52回東京都公園協会賞(論文部門)優秀賞」を受賞されました。
環境科学専攻修了生の白土智子さんの「第52回東京都公園協会賞(論文部門) 優秀賞」受賞インタビュー
本専攻昨年度修了生の白土智子さんの修士課程の研究成果論文が、「第52回東京都公園協会賞(論文部門)」におきまして「優秀賞」を受賞しました。本記事は、その受賞インタビュー記事です。
Q. 今回受賞された研究内容はどのようなものですか?
東京都の公園には、もともと自然の湖や沼だった場所があります。そのような公園の池底にある土に、どのような植物の種子が含まれているか調べました。その結果、都市化が進む中で絶滅したと考えられていた水草など、さまざまな植物の種子が土壌シードバンク(土の中の生存種子の集団)として残っており、条件を整えれば復活できることを見出しました。
Q. その研究を始めたきっかけは?
大学3年生のときの講義で「土壌シードバンク」についてはじめて知り、地上で絶滅してしまった植物が再生するかもしれないという魅力に惹かれました。自分でも見つけ出してみたい。そして地域の生物多様性に少しでも貢献したいと思ったのがきっかけです。
Q. その研究の成果は、これから社会でどのように生かされることが期待されますか?
地域の生物多様性の保全に活用されるのはもちろんですが、地域の生物多様性の保全という視点から、都市公園の魅力が高まる、市民参加型研究の場など活用の幅が広がるなどのきっかけになればと思っています。
Q. これからの志をお願いします
現在は交通分野の職場に勤めており、残念ながら大学で学んだ専門性を活かすことができていません。将来的には大学で学んだ環境分野も、現在の交通分野どちらも活用できるような仕事をし、社会の人々に貢献したいと考えています。