理学部生命圏環境科学科

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国際影響評価学会(IAIA17)、世界の環境問題に挑むアセスメントの世界(2017年6月)

気候変動問題への挑戦

 生命圏環境科学科の柴田です。カナダのモントリオールで4月4日から4日間の日程で開催されている国際影響評価学会(IAIA17, International Impact Assessment)に参加しました。今年の開催テーマは「気候変動問題への世界的な取り組みにおけるアセスメントの貢献(Impact Assessment's Contributions to the Global Efforts in Addressing Climate Change )」です。
 大会は、2007年のノーベル平和賞共同受賞者のひとりでもあるGuelph大学名誉教授のBarry Smit 氏の開会式におけるユーモアあふれる基調講演からスタートし、気候変動や生態系の評価、交通や土地利用、地域経済や伝統文化への影響評価など多岐にわたるテーマで150を超えるセッションで数々の研究発表が行われました。

初めての英語での研究発表!

 今年の国際影響評価学会(IAIA17)では、東邦大学の生命圏環境科学科から環境科学専攻へ進学した、環境政策研究室の大学院生2人も研究発表をしています。発表している研究テーマは、船橋市の人口変動と緑地面積・生態系サービスについて過去のトレンド分析から将来予測のシミュレーションを行なったGISによる研究と、大型の太陽光発電施設建設(メガソーラー開発)にともなう住民紛争事例の地理・社会的な共通要因の分析を行なった研究です。学生さんは、初めての英語での研究発表に戸惑いながらも、一生懸命、英語で自らの研究を説明し、海外の研究者と熱心に議論していました。

「北米のパリ」で,“生命圏”!?

 カナダのモントリオールは、セントローレンス川沿いの伝統的なネオ・ゴシック様式の建築が並ぶ旧市街地と、近代的な高層ビルが並ぶ中心地が融合したとても魅力的な都市です。今年はモントリオールのはじまり1642年から数えて375年の記念の年で、街もいっそう華やいでいます。ここは、パリに次ぐ世界第2のフランス語圏の都市で、北米のパリと呼ばれています。
 セントローレンス川沿いのサンテレーヌ島には、Biosphere(バイオスフィア)と呼ばれる環境問題に関する展示の施設があります(冒頭の写真)。これは、かつてこの地で開催された万博のなごりなので、展示の内容やメッセージも充実しています。Bio・生命、sphere・圏と考えれば、まさに生命圏です。この街で国際会議に参加できたことは、学生さんにとっても、きっと貴重な経験になったことと思います。

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