理学部生命圏環境科学科

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「二酸化炭素地中貯留研究のフロンティア」 国際会議レポート シリーズII(2016年12月)

地震と断層の最新科学:アジア・オセアニア地球科学学会レポート(2)

生命圏の上原です.前回のコラムにつづき,本コラムでは,私の参加したアジア・オセアニア地球科学学会についてのお話をいたします.

「二酸化炭素地中貯留研究のフロンティア」 国際会議レポート シリーズII(2016年12月)

注目トピック 「地震と断層のメカニズム」

今回の学会で私が注目したもうひとつのトピックは、「地震」です。地震については、日本だけでなく、他のアジアの国、特に中国でもさかんに研究されており、今回の学会でもほぼ毎日関連するセッションが開かれていました。その中でも、私は自分の研究テーマにも関係の深い、地震と断層のメカニズムのセッションに強い興味を持ちました。この分野では、天然の地震が発生する領域の観測や断層調査、あるいは室内実験が世界各国で勢力的に行われております。今回の発表でも、例えばオランダの研究グループによる、断層摩擦面での物理−化学プロセスに関するさまざまな成果が発表されていました。また、北米の研究者たちによる、世界中のプレート沈み込み帯での最新の地震観測結果に基づいた、プレート境界地震と水、温度構造との関係に関する研究も非常に興味深かったです。
ところで今回、学会以外でも中国の地震研究に触れる貴重な機会を得ることができました。実は、私の大学の恩師が、日本の大学を退職後、北京にある中国地震局という研究機関に所属しており、それが縁で今回その研究所も見学させていただきました。学会と研究所見学を通して、自分が思っている以上に中国でのこの分野の研究がさかんであること、施設的にも研究者の数的にもパワフルであることを実感することができたことも、今回の学会でのおおきな成果のひとつでした(ちなみに見学のあとは、夕食で交流会でした。なぜか韓国料理でしたが...)。

その国のことを学ぶという醍醐味

国際学会ではいろいろなことを学びます。学問的なことはもちろんですが、それ以外にも、その国やその街のことを学べるのも、醍醐味のひとつだと思っております。今回の出張に行く前は、中国に対して、「あまりきれいでない」、「インフラが整っていない」、「自分勝手気味」というイメージがなんとなく自分の中にあった気がしますが、実際に北京に来てみて、とても便利な地下鉄システムを利用したり、バスで一般のひとに親切にしていただいたりして、そのイメージがだいぶ変わりました。この記事を読んでいる皆さんの中で、もし大学で国際学会に行くチャンスがあるような方がいらっしゃったら、研究関係はもちろんのこと、海外の街、そして人々との交流もぜひ思う存分味わってください。

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