生命圏環境科学科に香港バプティスト大学の皆様が来学され、本学学生との交流をおこないました。
環境に興味のある学生集まれ!国際編
2019年6月5日、香港バプティスト大学から「低炭素社会構築のための人材育成プログラム」に参加する17名の学生が東邦大学習志野キャンパスに来校されました。環境技術を学ぶだけでなく、環境意識を持ってもらうための海外研修として位置づけられており、そのような人材育成を行なっている本学理学部生命圏環境科学科に興味を持っていただいたようです!
日本の大学の学食は先進的?
到着したのがお昼でしたので、最初に学食体験をしていただきました。メニューが豊富なこと、1つ1つのお皿が小さいこと、そして学食の食事がとても美味しいこと(!)に皆さんびっくりされていました。香港の大学では1つのお皿が大きく、(そしてあまり美味しくないため・・・)食べきることができずに食品ロスが多くなるようです。習志野キャンパスの学生にとっては普通のことかもしれませんが、小皿を選ぶ形式は、海外から見ると先進的な方法なのだと気付かされました。また、学食(2階)閉店後の食品ロスを見せていただいたのですが、小さなバケツ1杯ほど。一日約800人の利用者がいるにも関わらず、なぜそんなに少ないのか聞いたところ、野菜や魚はカット済みのものを使用するようになったため、食ロスが随分と少ないとのことでした。
習志野のエコ再発見
学食体験の後はエコ・キャンパスツアーを行いました。見慣れた風景である「薬草園」も香港の学生からするとキャンパス内の貴重な“緑”、見慣れないハーブや素敵なお花に触れ合う場所となりました。Ⅰ号館横の「中水施設」は、下水処理施設がなかった時代に建てられた建物です。下水処理施設が整備されてからは必要なくなったのですが、習志野キャンパスではⅤ号館のトイレでは、こちらの中水処理施設で処理された水が使用されています。Ⅴ号館建設当初、環境に配慮した設備を組み込むため、色々とアイデアが出されたようです。自然換気の仕組みや太陽光発電、小型風車やトイレの水の再利用など(詳しくは建物入り口のポスターをご覧ください)、生命圏環境科学科の設立に関わった先生方の想いを垣間見ることができます。本学の学生さんにも是非知っていただきたいと思いました。
環境をテーマに世界とつながる
最後に東邦大学の学生も含め、学生ワークショップを開催しました。各大学2つのテーマ(HKBU:使い捨て製品、食品ロス、東邦大学:古紙回収、再生可能エネルギー)について発表した上で、4つのグループに分かれて課題や解決策について話し合いました。通訳を介した方が良いかと思ったのですが、そんな心配は無用でした。同じ環境問題に興味を持つ学生同士、すぐに打ち解けてお互いの問題意識について共有していましたし、終わってからも、連絡先を交換したり、写真を撮ったり、この機会を楽しんでくれていたようでした。日本だけでなく、海外にも仲間がいると思えることで、普段の環境活動への意識も高まります。今後もこのような機会を作っていけたらと思いました。