理学部生命圏環境科学科

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第17回日韓触媒シンポジウム(The 17th KJSC)参加報告

今野 大輝/生命圏環境科学科 講師

環境問題を化学の力で乗り越える

 生命圏環境科学科教員の今野大輝です。5月20日から22日に韓国の済州島で開催された第17回日韓触媒シンポジウム (The 17th Symposium on Catalysis, KJSC) に参加しました。今回の国際シンポジウムでは、基調講演4件、招待講演4件、口頭発表46件、ポスター発表144件が行われ、私の研究室(環境材料化学研究室)からも修士課程1年の大学院生2名がポスター発表を行いました。

触媒を駆使して化学反応を操る

 地球環境問題の解決に向けて、「触媒」は非常に大きな力を発揮します。「触媒」とは簡単に言えば、「化学反応において、それ自身は反応せず、他の物質の化学反応速度を向上させる素材」のことです。これまでに科学者は様々な触媒を開発し、夢のような化学反応をいくつも生み出し、人間の生活を豊かにしてきました。今回のシンポジウムにおいても、在来資源を有効に利用するための高効率な石油化学プロセスの構築、非可食バイオマスからの化学原料の製造、そして自動車排ガスや自然環境の浄化技術などをはじめ、多くの発表が行われました。他にも例えば、太陽光によって水から水素エネルギーを生成する触媒(水分解光触媒)なども非常に高効率化が進んでおり、SDGs達成に向けて着々と技術開発が進んでいることを感じました。ちなみに学生時代の私が初めて参加した海外開催の国際会議が、このKJSCでした(8年前の24歳の時で、しかも開催地は今回と同じ済州島でした)。学生時代を懐かしく思うと共に、当時の仲間や先生方と数年ぶりに再会できて大変嬉しかったです。

海外での研究発表という貴重な経験

 今回参加した大学院生の2名は、ゼオライト触媒を用いた水中汚染物質の分解反応とMOFs結晶を用いた吸着除去に関する研究成果について、それぞれポスター発表を行いました。学生さんは初めての英語での発表にとまどいながらも、頑張って説明しながら議論していました。また触媒化学の世界では、日本や韓国が他国をリードしている技術分野を多く持っており、有益な触媒材料や革新的な触媒反応を開発してきた著名な研究者がたくさんいます。そのような研究者の最前線の研究成果を聴講できたことも、学生にとってはとても貴重な機会であったと思います。
 また今回の開催地である済州島は、近年観光都市から環境産業都市に変貌を遂げようと動き始めています。特に再生可能エネルギーを活用した発電事業や電気自動車関連事業を推進しており、このような島で研究発表ができたことも、環境科学を専攻する学生たちにとってはおそらく貴重な経験になったのではないでしょうか(ちなみに済州島は、海鮮料理や黒豚料理などのすべての食事が大変美味しかったです)。

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