理学部生命圏環境科学科

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生命圏環境科学科のハワイ実習は進化する

柴田 裕希/生命圏環境科学科 准教授

ハワイ大学と連携した日本で唯一のマウイ島環境科学海外研修プログラム

 これまで東邦大学理学部生命圏環境科学科では、学科の創設以来10年以上わたってハワイでの環境科学の海外研修を行ってきました。2017年には、それまでの語学講義の受講を中心にしたプログラムから、よりフィールドでの調査に重点をおいた内容に移行することで、環境科学科として、その専門領域にフォーカスした他にはない高い専門性を有する内容になりました。そして2019年度より、生命圏環境科学科ではこの環境科学科海外研修を、従来のハワイ島からマウイ島に舞台を移し、ハワイ大学マウイ校をはじめとする多くの現地関係機関と連携することで、国際学習と専門実習を高次元で両立する、今までにない充実したプログラムがはじまります。

フィールドは海中から標高3,000mを超える火山の山頂まで

 この環境科学海外研修の最大の魅力の一つは、マウイ島の大自然をまるごとフィールドにした環境調査実習です。マウイ島の有名なシュノーケリングスポットでもあるホノルア湾では、実際に海に潜り、日本では観察できない非常に珍しい沿岸生態系の調査実習を行います。また、これとは対照的に、標高3,000mを超えるマウイ島の最高地点でもあるハレアカラ火山の山頂では、米国内務省国立公園局タッフによる火山とその生態系に関するレンジャープログラムに参加し、さらにクレーターウォークを実施します。このように大自然をまるごと学ぶダイナミックな調査実習が展開できるのは、世界的にも特異な自然環境を有するマウイ島ならではであり、「生命圏」を包括的にとらえて専門領域とする私たちの学科ならではなのです。

大学の枠をこえたマルチラテラルな体制が可能にする多面的実習

 この研修では、「持続可能な社会づくりを目指す科学」という私たちの研究・教育ビジョンを共有していただける様々な現地機関と連携することで、その現地機関に実習の実施をサポートしていただくことになりました。この連携には、持続可能性科学の研究室を擁すると同時に、全米で最も進んだ太陽光発電システムを導入するハワイ大学マウイ校はもちろん、マウイ島の基礎自治体であるマウイ郡政府、持続可能な島の経済発展を民間の力で推進するマウイ経済開発協議会(MEDB)、ハレアカラ火山の山頂に世界的にも珍しい全天体を対象とした観測施設を有するマウイ天文研究所、エネルギーの限られる離島で先進技術を用いて燃料を生産するパシフィック・バイオ・ディーゼル社など、産業界、行政、大学のマルチラテラルなサポート体制が構築されています。私たちは、この環境科学科海外研修の実施を通じて、現地の様々な関係機関と協力し、ともに持続可能な社会づくりを目指してまいります。

生活はすべて英語。ハワイでの生活すべてが国際交流、異文化理解

 この研修では、1週間のハワイ滞在期間のすべてで、現地の家庭にホームステイを行います。また、このホームステイでは、マウイ島のホストファミリーとの生活はもちろん、一緒にホームステイする別の国の大学生とも一緒に生活します。一度のホームステイで、少なくとも3つの国の人たちが一緒に食事や寝起き、生活を共有することになります。このようなシステムが可能になったのは、ハワイ大学マウイ校の有する極めて豊かな国際ネットワークのおかげです。ハワイ大学の手による彼らのネットワークを駆使したアレンジにより、他では経験することが難しい、大変に貴重で充実した国際交流体験を得ることができます。大自然のフィールドワークに加えて、他では味わえない多国籍の生活体験も、この実習の大きな魅力の一つです。

さぁ、世界水準の環境科学へ

 全国の高校生の皆さん、東邦大学理学部の生命圏環境科学科には、他では決して経験することができない、非常に恵まれた海外研修プログラムがあります。「海外は少しハードルが高いかな」と思われた方もいるかもしれませんが、このプログラムは学科教員が引率すると同時に、現地関係機関の協力の下、あらゆる事態に備えた万全のサポート体制を整えています。これからの皆さんの時代、グローバル化はいっそう進み、国際的な理解とコミュニケーションは必須のスキルになります。生命圏環境科学科のハワイ実習で、世界水準の環境科学へ一歩を踏み出してみませんか。

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