理学部生命圏環境科学科

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より良い民主主義を目指す国際ネットワーク

竹内 彩乃/生命圏環境科学科 講師

2019年1月にパリで開催されたDemocracy R&Dという団体の年次総会に参加してまいりましたので、報告させていただきます。

黄色いベスト活動が激化するフランスへ

出所:産経ニュース(https://www.sankei.com/column/news/181224/clm1812240003-n1.html)

Democracy R&Dとは、より良い民主主義を目指して、地域、国、国際レベルで無作為抽出型の市民参加に関わっている団体によって、2017年1月に設立された国際ネットワークです(参考:Sortition:新しい「市民参加」のかたち)。設立目的は、各団体の活動の情報共有や団体間の協働を促進することであり、私は設立当初から調整会議のメンバーとしてDemocracy R&Dの運営に携わってきました。今年の年次総会の会場はパリ。黄色いベスト運動の事例のように国民の不満が表面化し、民主主義がまさに問われている地で会合が開かれることとなりました。

同じ志を持ったメンバーとの出会い

女性参加者の集合写真

年次総会の1つの目的は「直に知り合うこと」。テレビ会議でしか話したことのないメンバーと会えた時は、旧友に会えた時のような喜びを感じるものでした。他の国でどのような活動をしているのか、何が課題となっているのか、同じ目的を持って活動しているメンバーが集まっているからこそ、他国の事例について全ての参加者が興味津々です。
私の研究テーマである「再生可能エネルギー」と無作為抽出型の市民会議を組み合わせた事例についてと聞くと、各国の事例についてすぐに話をしてくれました。
また、今回はジェンダーバランスについても指摘され、年次総会の事前準備において、女性の発言を促すようにと声がかけられました。今回の参加者のうち女性は2割弱。ブラジルから参加していた女性が活動仲間に集合写真を送ったところ、男性ばかり!と指摘されたそうです。

Democracy R&Dにおける研究者の役割

話し合いの様子

今年の特徴は、私も含め、研究者が比較的多く参加していたことでした。基本的には各国で市民参加に取り組む団体がメインですが、研究者が多かったことで、団体の活動と研究を連携させるとどのようなメリットがあるのか、ということが話し合われ、研究者の貢献できることが少しクリアになりました。今後は、日本、もしくは海外における事例が社会においてどのような意義を持っているのかについて調査し、活動している団体に改善策を還元していきたいと考えています。研究と実践の現場は大きく異なり、時として齟齬が生じることもあるかもしれませんが、それを乗り越えることでイノベーションが生まれるのだと思います。

おまけ

フランスの空港で朝ごはんを食べたのですが、レストランのトレーが再生紙を用いたものでした。また年次総会のお弁当のナイフやフォークが木でできていたり、空港の壁に木が使われていたりしていました。日本でも増えてくるといいですね。
美味しくて、環境にも優しく、おしゃれな昼食でした!
空港のカフェのトレー“This tray is made out of organic waste and paper, to reduce our ecological footprint.”と書いてあります。
空港の屋根、木がたくさん使用されていました

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