理学部生命圏環境科学科

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ジョージア工科大学 短期滞在レポート

尾﨑 和海/生命圏環境科学科 講師

講師の尾﨑です.着任メッセージに引き続き、ジョージア工科大学(米国)での短期滞在レポートを配信します.
図1.約半年ぶりの再会を喜ぶ筆者(右)とラインハード博士(左).ラインハード博士の研究室にて.

背景

 今回の米国出張は、本学に着任する直前まで所属していたジョージア工科大学への再訪でした.当時のボスであるラインハード(Reinhard)博士は、微量金属元素の化学分析と物質循環に関するシミュレーションを両輪に太古の地球環境について研究を行っており、30代半ばと若手でありながら世界をリードする研究成果を次々と上げている新進気鋭の研究者です(図1).博士と私は、2013年ごろから研究内容についてメールで意見を交わすことがあったのですが、2014年に学会で直接お会いした際に意気投合し、共同研究計画を立案してNASAの奨学金にチャレンジしようということになったのが留学のきっかけでした.自身の研究アイデアを快活に話す博士に、自分の世界観と非常に似たものを感じたのをよく覚えています.研究を行っていると、似たようなことを考えている人に出会うことは特段珍しくはないのですが、ラインハード博士と私は共通の問題意識に対して別々の研究手法でアプローチしていることもあって、世界観が似ているだけでなく相補的関係であったというのも重要なポイントでした.博士のオープンな性格もあって、上司と部下というよりはパートナーシップを組んだ感じで充実した研究生活でした.帰国後も博士の研究グループとは継続して複数の共同研究を進めており、今回の再訪はその打ち合わせを行うためでした.尚、今月には博士の研究室からポスドクの研究者(コール博士)が生命圏環境科学科に短期滞在しました.こうした交流は今後も引き続き行っていく予定です.

ジョージア工科大学の風景

図2.ジョージア工科大学のキャンパス風景.アトランタはアメリカ南部を代表する大きな都市ですが、キャンパス内は多くの緑がありとてもよく整備されています.キャンパスは広く(習志野キャンパスの約20倍)、歩き回るのは大変ですが、定期的にシャトルバスが走っており、無料で乗り降りすることができます(右図)(ただし乗り心地はよくありません).

 ジョージア工科大学は、ジョージア州の州都アトランタにある130年以上の歴史を持つ工科系の名門大学です.アトランタというと、96年のオリンピックや映画「風と共に去りぬ」を思い出す方もいらっしゃるかもしれません.南部を代表する大都市であり、さまざまな人種が集う“ディープ”なアメリカの雰囲気を持っています.ジョージア工科大学は中心地から北に少し上った地区に位置し、多くの緑の中に近代的な建物がある落ち着いたキャンパスです(図2).学生は大学愛が強くGT(Georgia Techの略)ロゴが入った服を着た学生をよく見かけます.工科大学ですが、私は「地球大気科学部(Earth-Atmosphere Science)」という理学色の強い部署に所属していました.そこには地球科学全般をカバーする教授陣が在籍しています.

友人との再会

 海外留学で得た大きな経験の一つは、なんといっても様々なバックグラウンドを持った人との出会いだと思います.研究を行うときは籠っていることが多い私も、2年間の滞在期間中に様々な国の人と知り合う機会を得ました.半年ぶりの訪問に友人達が“welcome back dinner“で歓迎してくれるのは、嬉しい限りです(図3).
図3.再訪を歓迎してくれた友人たちとの写真例.アメリカ人だけでなく、ベラルーシ、ポーランド、メキシコ、アルメニア、エチオピア…世界中の人たちとの交流が留学で得た貴重な経験です(飲み会の写真ばかりですが、昼間はきちんと仕事しています…).

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