理学部生命圏環境科学科

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環境科学専攻の谷原彩音さんがエスペック環境研究奨励賞を受賞しました

地球環境問題を解決に向けて

理学研究科 環境科学専攻に所属する博士前期課程(修士課程)1年の谷原彩音さんが「エスペック環境研究奨励賞」を受賞しました。本賞は地球環境保全に関する科学的・技術的な知見を高める優れた研究活動に対して与えられる栄誉ある賞です。採択された研究課題は「MOFs結晶を用いた休廃止鉱山由来重金属汚染水に対する新規浄化技術の開発」で、今回の受賞に併せて研究費として40万円が贈呈されました。
本賞の採択率は例年10~15%程度と狭き門で、今年度の受賞者18名のうち14名が大学教員であり、さらに受賞した学生4名の中でも唯一、修士課程の学生として受賞されました(他3名は全員が博士課程の学生)。そんな谷原さんに研究室の指導教員である今野がインタビューを行いました。
谷原 彩音さん(環境材料化学研究室所属, 千葉県立柏中央高校出身)

化学素材のチカラで地球環境をキレイに

(今野)この度はエスペック環境研究奨励賞の受賞おめでとうございます!
(谷原)ありがとうございます!今回の受賞は自分でもとても驚いています。

(今野)今回受賞した研究テーマについて簡単に説明してもらえますか?
(谷原)日本には全国に5,000ヵ所に及ぶ休廃止鉱山が存在していて、そのうち一割ほどは鉱害防止事業を実施中あるいは必要がある状態とされています。国や自治体の補助金が導入されている処理施設も多く、そのうち80か所では年間約32億円の処理コストが費やされています。このような鉱山跡から半永久的に排水される坑廃水は、高濃度の重金属を含む酸性水であることから、永続的な処理対策が重要な課題となっています。私の研究では、このような酸性重金属汚染水を効率的に処理するために、Metal-Organic Frameworks (MOFs) 結晶を新たな吸着剤として適用することを目指し、材料合成や水質浄化に関する化学実験を日々行っています。また定期的に休廃止鉱山周辺河川の現地へ出向いて水質調査も実施していて、この研究を通じて地球環境問題の解決に少しでも貢献できればと考えています。
研究室の後輩と共に実施した河川調査での一コマ

日々の研究活動と将来に向けて

(今野)先月は谷原さんの研究成果が国際学術雑誌にも掲載されました。
(谷原)そうですね。これは正直、これまでに関連するテーマで研究を続けていた先輩方の土台があったからこそ掲載された論文だと感じていて、特に菊地紘平さん(2021年度大学院博士前期課程修了, 現在は水処理装置メーカーの研究職として活躍中)がこれまでに積み上げてきた多くの実験データや知見があったことが非常に大きかったです。昨年4月に今野先生の研究室へ配属されてから、新型コロナウィルス感染拡大の影響で思ったように活動できずに難しい状況でしたが、それでも研究活動のアウトプットとして、自分の名前が記載された学術論文を世界に発信できたことはとても光栄に感じています。
Inorg. Chem. Commun.誌に掲載された谷原さんの研究成果
(今野)将来の仕事についてはどう考えていますか。
(谷原)大学入学時には学校教員を目指していたので、学部生の頃に教員免許を取得しましたが、研究室での研究活動を通じて理系技術職にも大きな魅力も感じてきました。現在はまだどちらを目指すか迷っているところですが、どちらの道を選んだとしても今の研究を通じて得た知見やスキルは役立つものだと考えています。今はやるべきことを一生懸命頑張って、将来的に後悔のない選択肢を選びたいと考えています。

(今野)これからも研究頑張ってください!
(谷原)頑張ります!ありがとうございました!

受賞おめでとうございます! これからも多くの成果を期待しています!
(文責:生命圏環境科学科 今野大輝)

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