理学部生命圏環境科学科

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国際学会IAIA24に参加してきました!

国際影響評価学会(International Assessment for Impact Assessment、IAIA)の学会IAIA24が、アイルランドのダブリンで開催され、本学科の柴田、竹内2名と修士課程2名で参加してまいりました。
開会式の様子

影響評価の実践家が集まる学会


影響評価(インパクトアセスメント)とは、政策や計画、事業によって予想される経済的、社会的、および環境的影響を科学的根拠に基づいて評価する方法です。IAIAは、社会や環境の影響評価に携わる専門家の国際組織として1980年に設立されました。専門家には、行政や環境コンサル、研究者が含まれます。研究者の中には実践的に影響評価に関わる人が多く、各国の最先端の取り組みが紹介されています。

学会の様子

社会・経済への影響も評価した上で事業を実施


日本では、環境影響評価法という法律があり、規模の大きい事業を実施する際に事前にインパクトを測定することになっております。ただし、海外で行われている戦略的環境影響評価、持続可能性アセスメント、社会影響評価など、社会や経済的な側面も含む影響評価ではなく、主に環境に関わる影響を評価することになっております。近年増加している再生可能エネルギー事業など、気候変動対策としては求められている一方で、景観破壊や生態系への影響に関して地域の利害関係者が反対することも少なくありません。環境に良いものが、社会や経済に影響を与えてしまうこともあるため、総合的に影響評価を行うことが求められています。

 

以下が教員・学生の研究の発表タイトルです。

 

Yuki  SHIBATA, Mai MORITA

CUMULATIVE IMPACT ASSESSMENT IN JAPANESE EIAS

 

Ayano TAKEUCHI

PROPOSAL FOR ADAPTIVE MANAGEMENT OF OFFSHORE WIND POWER PROJECTS IN JAPAN

 

Katsuhide TAKAHASHI

POSITIVE IMPACT ASSESSMENT IN JAPANESE LOCAL EIAS

 

Masahiro SEKI

 

THE STUDY ABOUT COUNCIL SUMMARY OF THE RE SEA AREA UTILIZATION ACT

今年は海洋における影響評価に関するセッションが増えていました


竹内が初めてIAIAに参加したのは、2016年愛知県名古屋市で開催された時のことでした。洋上風力発電に関する発表を継続して行なっていますが、ここ最近「洋上風力発電」のアセスメントに関する発表が増えてきている気がします。また、2021年から始まった「海の10年会議」の存在もあるのかもしれません。生命圏環境科学科には、海洋生態に興味を持つ学生も多いので、このような海外の状況についても知っていただくことで、学びも深まるのではないかと思います。

ダブリンのサンディマウントビーチ
現地の文化に触れつつ仲良くなる

最後の日の夕方からはガラディナーが開催されました。スターター、メイン、デザートの3皿で、大満足でしたが、地元バンドの音楽でも大変盛り上がりました。ステージの前にタップダンスをするための板が設置されており、結構な人が集まってきてみんなでダンスをしました。学生も自慢のダンスを披露し、参加者の皆さんから高評価を得ていました。現地の文化に触れつつ、同じ目標に向かって取り組む海外の仲間を作ることは大変心強いことだと思いますし、今後の展開がますます楽しみになりました。

参加者や現地の留学生に混じって懇親会
最後になりましたが、今回参加した学生二名は、積極的に英語でコミュニケーションをとっており、大変素晴らしかったです。お二人の今後の活躍に期待です。

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