生命圏環境科学科3年の山下日和さんが「公害防止管理者(水質一種)」に合格しました。
難関国家資格への挑戦
生命圏環境科学科3年の山下日和さんが、国家資格の「公害防止管理者(水質関係第一種)」に合格しました。この資格は、特定の工場において排出水や地下浸透水の有害汚染物質の測定ならびに業務を管理するもので、大規模工場の管理責任者になるために必要な資格です。令和2年度の全国平均合格率は27.3%で、環境系の中でも難関国家資格となっています。例年合格者が出ている環境科学専攻の大学院生とは異なり、山下さんは水処理に関する研究経験がない中で、学部生ながらも合格を掴み取りました。合格者のほとんどは工場等での実務経験を有する社会人であり、学部生での合格はまさに快挙と言えます。今回はそんな山下さんに、生命圏環境科学科教員の今野がインタビューをさせていただきました。
挑戦のきっかけ
(今野)この度は公害防止管理者(水質一種)の合格、本当におめでとうございます!
(山下)ありがとうございます!3年かけてやっと合格できて嬉しいです。
(今野)この公害防止管理者の資格取得を目指すきっかけは何だったのでしょうか。
(山下)詳しくは覚えていませんが、1年生の時の進路ガイダンスで受験を勧められたのがきっかけだったと思います。大学生で時間もあるし、役に立つかな~と気軽な気持ちで受験を決めました。
(今野)その中でも最も難しい「一種」を選んだ理由は?
(山下)折角挑戦するなら一番難しいものに挑戦してみようと思ったからです。また、「一種」は公害防止管理者の中で1番適応範囲が広く、業界の中で最も主流とも言えます。受験を決めた段階で、既にこの資格を取得されている今野先生と相談した上で「一種」に決めました。
(今野)五科目の中で得意だった科目と苦手だった科目、そしてその理由を教えて下さい。
(山下)得意だったのは、「水質概論」「大規模水質特論」です。「水質概論」は水質環境に関する基礎的な科目で、1年生の講義で学んだ範囲と重なる部分もありました。暗記には少々苦戦しましたが、具体的な話が多く(東京湾、瀬戸内海など)、内容のイメージのしやすさから比較的勉強がしやすかったように思います。「大規模水質特論」はいわゆる計算パートです。暗記が苦手なのでありがたかったです(笑)
逆に、悩まされたのは「汚水処理特論」「水質有害物質特論」です。各物質ごとの処理方法や分析方法を問う科目ですが、水処理に関する知識が全くなかったので、参考書に書いてある説明がそもそも理解できないことが多々ありました。水処理施設のサイトをネットで検索して必死にイメージを掴んでいましたね。
(今野)色々と日々忙しい山下さんですが、時間の使い方に何か工夫はしていますか。
(山下)要領がいい方ではないので、短期集中というよりは長期休みを利用して沢山の勉強時間を取るようにしていました。覚える量がとても多かったので、特にノート作りには多くの時間を使いました。そして、作ったノートを常に持ち歩いて読んだり、覚えた内容をお風呂に入りながら唱えてみたり…といったように勉強していました。
(今野)ちなみにあえて聞きますが、受験勉強は楽しかったですか。辛かったですか。
(山下)辛いことの方が多かったですが、最終的には楽しめていたのかなと思います。1年生の時は、自分を追い込みすぎて試験中に体調を崩し、泣きながら帰ったこともありました(笑)その後、何度かやる気を失ったこともありましたが、公害防止管理者の内容と学校の授業内容が重なった時に、「これ知ってる!」と思う瞬間が増えていくことに喜びを感じていたのを覚えています。勉強を続けることで自分に自信が付き、それが楽しさになったのかもしれません。
(山下)ありがとうございます!3年かけてやっと合格できて嬉しいです。
(今野)この公害防止管理者の資格取得を目指すきっかけは何だったのでしょうか。
(山下)詳しくは覚えていませんが、1年生の時の進路ガイダンスで受験を勧められたのがきっかけだったと思います。大学生で時間もあるし、役に立つかな~と気軽な気持ちで受験を決めました。
(今野)その中でも最も難しい「一種」を選んだ理由は?
(山下)折角挑戦するなら一番難しいものに挑戦してみようと思ったからです。また、「一種」は公害防止管理者の中で1番適応範囲が広く、業界の中で最も主流とも言えます。受験を決めた段階で、既にこの資格を取得されている今野先生と相談した上で「一種」に決めました。
(今野)五科目の中で得意だった科目と苦手だった科目、そしてその理由を教えて下さい。
(山下)得意だったのは、「水質概論」「大規模水質特論」です。「水質概論」は水質環境に関する基礎的な科目で、1年生の講義で学んだ範囲と重なる部分もありました。暗記には少々苦戦しましたが、具体的な話が多く(東京湾、瀬戸内海など)、内容のイメージのしやすさから比較的勉強がしやすかったように思います。「大規模水質特論」はいわゆる計算パートです。暗記が苦手なのでありがたかったです(笑)
逆に、悩まされたのは「汚水処理特論」「水質有害物質特論」です。各物質ごとの処理方法や分析方法を問う科目ですが、水処理に関する知識が全くなかったので、参考書に書いてある説明がそもそも理解できないことが多々ありました。水処理施設のサイトをネットで検索して必死にイメージを掴んでいましたね。
(今野)色々と日々忙しい山下さんですが、時間の使い方に何か工夫はしていますか。
(山下)要領がいい方ではないので、短期集中というよりは長期休みを利用して沢山の勉強時間を取るようにしていました。覚える量がとても多かったので、特にノート作りには多くの時間を使いました。そして、作ったノートを常に持ち歩いて読んだり、覚えた内容をお風呂に入りながら唱えてみたり…といったように勉強していました。
(今野)ちなみにあえて聞きますが、受験勉強は楽しかったですか。辛かったですか。
(山下)辛いことの方が多かったですが、最終的には楽しめていたのかなと思います。1年生の時は、自分を追い込みすぎて試験中に体調を崩し、泣きながら帰ったこともありました(笑)その後、何度かやる気を失ったこともありましたが、公害防止管理者の内容と学校の授業内容が重なった時に、「これ知ってる!」と思う瞬間が増えていくことに喜びを感じていたのを覚えています。勉強を続けることで自分に自信が付き、それが楽しさになったのかもしれません。
受験勉強を振り返って
(今野)晴れて合格が分かったときには、どんな気持ちだったでしょうか?
(山下)昨年度に科目不合格を経験していたので、自己採点をして合格が分かった時はそれはそれは嬉しかったです。今まで努力してきたことが報われた気がして喜びでいっぱいでした。それと同時に、やっと受験勉強から抜け出せるという安堵感もありましたね。
(今野)長かった受験勉強期間を振り返ってみて、いま率直にどんな気持ちですか?
(山下)よくやったなと(笑)気軽な気持ちで受験を決めたこの資格でしたが、実際は想像していた何倍もきつい日々でした。そんな受験勉強を近くで支えてくれた今野先生、家族、応援してくれた友達には感謝しかありません。
(今野)ちなみに将来はこの資格を活かした仕事に?
(山下)残念ながら、この資格を活かした仕事に就くことは考えていません。ですが、この経験で得た知識や物事に取り組む姿勢は、これから先の学生生活や仕事に活かしていきたいと思っています。
(今野)これから公害防止管理者の取得を目指す学生に一言お願いします。
(山下)受験勉強は長く辛いものですが、合格したときには、資格合格以上のものが得られると私は感じています。最後まで諦めずに、そして楽しんで頑張って欲しいです。
(山下)昨年度に科目不合格を経験していたので、自己採点をして合格が分かった時はそれはそれは嬉しかったです。今まで努力してきたことが報われた気がして喜びでいっぱいでした。それと同時に、やっと受験勉強から抜け出せるという安堵感もありましたね。
(今野)長かった受験勉強期間を振り返ってみて、いま率直にどんな気持ちですか?
(山下)よくやったなと(笑)気軽な気持ちで受験を決めたこの資格でしたが、実際は想像していた何倍もきつい日々でした。そんな受験勉強を近くで支えてくれた今野先生、家族、応援してくれた友達には感謝しかありません。
(今野)ちなみに将来はこの資格を活かした仕事に?
(山下)残念ながら、この資格を活かした仕事に就くことは考えていません。ですが、この経験で得た知識や物事に取り組む姿勢は、これから先の学生生活や仕事に活かしていきたいと思っています。
(今野)これから公害防止管理者の取得を目指す学生に一言お願いします。
(山下)受験勉強は長く辛いものですが、合格したときには、資格合格以上のものが得られると私は感じています。最後まで諦めずに、そして楽しんで頑張って欲しいです。
生命圏環境科学科では、資格取得や語学力向上を目指す学生への支援やサポートを行っています。今後も多くの学生が様々な難関資格に挑戦することを期待しています。
(生命圏環境科学科 今野大輝)
(生命圏環境科学科 今野大輝)