理学部生命圏環境科学科

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カタツムリやナメクジの本を出版 執筆者にインタビュー :生命圏環境科学科 脇 司講師

 群集生態学研究室の脇司講師が、「カタツムリ・ナメクジの愛し方 日本の陸貝図鑑(ベレ出版)」を出版しました。「カタツムリとナメクジ」をテーマに、意外と知られていない探し方、生態、飼育方法を、柔らかい文体で書かれたエッセイと写真・漫画で紹介しています。
書籍情報:カタツムリ・ナメクジの愛し方 日本の陸貝図鑑(ベレ出版)
著者:脇 司
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 ベレ出版

どうしてこの本を書いたのですか?

 実は私は、ライフワークとしていろんな生き物の標本を集めています。中でも陸貝(カタツムリとナメクジのこと)が好きで、こつこつと集めた殻コレクションは600種以上にのぼります。でも、陸貝ってそこまでメジャーな生物ではないですよね。そこで、標本や生態写真を使って、また、寄生虫学者としての独自の視点をちりばめて、彼らのことをアピールできる本を作ることにしました。他にも、カタツムリの探し方や標本の作り方や、私の「カタツムリ愛に満ちたエッセイ」を入れることにしました。

なぜ、陸貝の標本を集めているのですか?

 元々、クモやムカデとかのちょっとマイナーな生き物が好きなのですが、あるときキセルガイという細長いカタツムリの仲間を見つけてそのかわいらしさの虜になりました。キセルガイは、朽ち木の裏や落ち葉の下によくいます。それが陸貝好きの入り口となって、どんどん好きになりました。そういう目で見てみると、ナメクジの顔も案外かわいいものですよ。

すみません、ナメクジもカタツムリの仲間なのですか?

 そうですね。カタツムリ・ナメクジは、もともと祖先を同じくする生き物です。ナメクジの仲間にもかつては殻があったのですが、長い時の間に殻をなくす方向に進化しました。同じように殻をなくした軟体動物にウミウシがいますが、ウミウシはかわいいのでちやほやされる一方で、ナメクジはそうでもなく、むしろ農作物の害虫のイメージが強くなっていますね。

害虫ということは、ナメクジはいらない生き物ということですか?

 実は、日本でよく見かける害虫のナメクジの多くは、外来種でもともと日本にいた生物ではありません。そのナメクジだって、原産地ではその場所の生態系の一員で、何かしらの生態的な役割(何かの動物の餌になっている、など)を持った生き物のはずです。生態系では、様々な生物が微妙なバランスをとって生きています。ですので、ナメクジであっても不要な生き物はいないのです。人間に嫌われていても、ナメクジは地球の大事な命の一員、ということですね。

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