理学部生命圏環境科学科

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熱帯に浮かぶ島での学び フィリピン実習の紹介 (2016年8月)

熱帯の島で、自然、文化を学ぶ

 昨年の2015年9月に生命圏環境科学の私、大越が担当してフィリピンの熱帯・亜熱帯の海に浮かぶ島、カオハガン島で海外実習を実施しました。この実習では、サンゴ礁、マングローブ林など日本ではほとんど見られない熱帯から亜熱帯の海洋生態系を現地調査しその成立や特徴を理解することを目的としています。加えて、日本とは異なる、文化、自然環境、生活環境、教育環境を知り,人間的な視野を拡げること、外国語を使う経験を通して,コミュニケーションの必要性を実感し、スキルアップにつなげることがねらいです。本稿では、この実習の様子をご紹介します。
熱帯の島で、自然、文化を学ぶ

美しいサンゴ礁の世界から広がる学び

 学生たちは生き物がたくさんいるという現場や美しい自然の中に身を置くことにそもそも慣れていません。巨大なヒトデ、ウニ、ナマコなど見たことのない海洋生物がたくさんいる現場に最初は近づかず、触らずと尻込みする学生たちも次第に多様な生物たちの世界と美しいサンゴ礁の海に魅入っていきました。
 カオハガン島でのそれぞれ別の家でのホームステイや国際協定を結んでいるサンカルロス大学での現地の大学生との共同実習などの外国語でのコミュニュケーションの機会は帰国後の実習への興味や語学力アップへのモチベーションになったことと思います。実際、参加者の1人は次年度4月から1年間の語学留学を決意し旅立っていきました。
美しいサンゴ礁の世界から広がる学び

海外実習からその先へ、研究そして留学

 実習の参加者のうち7人がその後、海洋生態学研究室に所属して卒業研究を行っています。またそのうち1人は現在、海外留学中です。実習に出かける前ももちろん海に、あるいは海外に興味はあったと思いますが、実習での様々な経験がトリガーとなって考えが回りだし、具体的な「行動」に繋がっていることは明らかです。さらに研究をすすめるために大学院に行きたいという学生もこの中に2人います。わずか1週間の実習ですが、南の島での体験は自分のこれまでを見つめ、新たな行動にもつながるきっかけになっています。これからの彼ら・彼女らの飛躍と活躍がとても楽しみです。
海外実習からその先へ、研究そして留学

執筆 大越 健嗣/教授

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