環境科学海外(ハワイ)研修 2015(2016年7月)
生命圏環境科学科では、これまで夏休み期間中に、授業の一環として環境科学海外研修を行っています。2015年度は、2年生15名が参加し、8月26日(水)から9月10日(木)にかけての16日間、オアフ島ホノルル市にあるハワイ大学での語学研修と、ハワイ島でのフィールド・トリップを行いましたので、報告させていただきます。
文化を超える尊重の精神がグローバルな環境問題の解決に
日本国内では、日常生活のほとんどが日本語で成り立つため、英語を勉強していても、必然性や連続性に欠け、なかなかモチベーションを維持することが難しい状況です。しかし海外では、生活のあらゆる場面で英語が必要となるため、必然的、連続的に英語と接することになります。頑張って意思の疎通が出来た時の喜びは、更に英語でコミュニケーションを取りたいという意識や意欲の向上に繋がるでしょう。また、グローバルな環境問題の解決には、国際的な協力関係が不可欠です。その為には、英語でのコミュニケーション能力と同時に、自国及び他国の歴史や文化を知り、相互尊重(Mutual Respect)する精神が重要です。ハワイ大学での語学の授業や同世代の学生との交流を通して、ハワイの自然、歴史、文化、生活に英語で触れることは、これらの能力や精神の涵養に大きく寄与すると考えられます。
ハワイの生活に馴染み、大自然に学ぶ
2014年度に引き続きご担当いただいた、ハワイ大学講師のElisa先生は、情熱的でエネルギーに溢れたとても魅力的な先生でした。先生の口癖は “Passionate”(先生ご自身を表す言葉)と“Don’t be shay!”(学生を励ます言葉)で、これらがいつの間にか学生達の口癖にもなっていました。今回、参加した学生の約半数は、これまで海外への渡航経験がありませんでしたが、あっという間にハワイの生活に馴染み、初めは恐々だった英語も、最終的には積極的に楽しみながら会話ができるまで上達しました。若い学生の吸収力や適応力には、いつも驚かされます。また、ハワイ島の大自然の中で、ハワイの歴史や地学について、ハワイ大学のJohn博士、Niklaus博士に学んだ2日間は、多くの学生にとって忘れられない経験となりました。
(写真:参加学生の永井さん、三浦さん)