理学部生命圏環境科学科

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フィリピンの小さな島の大きな体験

 2009年8月16日~22日に環境生態学コースユニット科目実習/生命圏環境科学特論Ⅲの野外実習が、フィリピン カオハガン島において行われました。この実習はサンゴ礁をはじめとした自然観察、そこで暮らす人たちと環境・文化、その暮らしを支えるための環境回復と社会保障支援、そして英語でのコミュニケーション経験を目的としています。自然・生物・文化・人の生活と、それぞれの環境を体験でき、生命圏環境科学科ならではの野外実習といえます。風呂田教授からのレポートをお送りします。


風呂田 利夫 (教授 / 環境生態学コース)
 この夏、生命圏環境科学科ではフィリッピンの小さな島、カオハガン島での海外実習を実施しました。この島はフィリピンのほぼ中央部、セブ島の東に広がる広大なサンゴ礁のひとつオランゴ環礁のなかにあります。島の面積は約4ヘクタールしかなく、ここに500人ほどの人たちが暮らしています。島という限られた環境の中での島をとりまく海の自然に依存した島民の暮らしと、その生活を支えるサンゴ礁の保全と復活に関する調査を、地元セブ島のサンカルロス大学の協力のもと行いました。
 実はこの島は、崎山さんという日本人個人が所有しています。島には観光客用のロッジがありますが、ここは単なる観光地ではありません。島民が自然の恵みに支えられた生活を続けることを基本とし、この島を訪れる人たちはその島民との触れ合いと、それを育む自然のあるがままの姿を楽しむことができることを最大のサービスとしています。島民は基本的には海産物採取で自給的に暮らしていますが、この観光?で得られた収益が島の人たちの教育と医療を支える仕組みがつくられています。また島の近くのリーフエッジには政府の認める海洋保護区が設定され、ダイナマイト漁業により破壊されたサンゴの回復を計っており、サンカルロス大学が基礎的な研究を続けています。
 今回私たち8人の生命圏環境科学科3年生と教員1名は、ここに6日間滞在し、島や周辺の自然と生物、島の人たちの暮らしや考え方について各自が見つけ出した課題を調査しました。そしてその成果を小学校授業の中で発表させていただきました。また、海洋保護区は設定されてからまだ日が浅く、サンゴの回復は始まったばかりです。そのサンゴや一緒に生活する生物たちの生息状況を、サンカルロス大学の調査手法に基づいて、スノーケリングにより共同で調査しました。そしてセブ島に渡ってサンカルロス大学で学生による成果発表を行い、最後にソットー教授による海洋保全に関する講義も受けました。
 この実習は、サンゴ礁の自然観察、そこで暮らす人たちと環境、その暮らしを支えるための環境回復と社会保障支援、そして英語でのコミュニケーション、それぞれを体感することを目的としております。参加学生たちは、実際にその土地での科学的調査の実施や生活を経験することで、その後の人生などあらゆる点において知見・視野がひろがったものと思われます。

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