タイとの国際交流活動(海外体験プログラムⅢ 報告)(教育学教室 畑中敏伸)
本年度より国際交流協定を結んでいるタイのコンケン大学とカセサート大学で海外実習を行い,タイからの大学生の実習を受け入れました.

東邦大学の大学生がタイの大学で実習をする教養科目の海外体験プログラムⅢは,8月30日より9月7日の日程で行ないました.コンケン大学では,双方の学生が両国の文化や教育について発表し交流しました.新入生の歓迎会の場にも参加し,タイの学生が踊りを披露する中,東邦大学の学生は日本の盆踊りを紹介し一緒に踊る,交流活動をすることができました.

また,コンケンの地域産業であるシルク作り,コオロギ養殖の様子も学びました.
その他に,教員養成課程を履修し教員を目指す大学生は,小学校で日本の理科教材を使った授業実習をし,生命圏環境科学科で生態学に興味がある大学生は,マングローブ林での生物実習を行ないました.

大学内では,日本の理科教科書や教材を学んでもらう実習と,理学部の学生が子ども向けの実験教室の内容を説明し,タイの大学生に実際に作成してもらう実習を行ないました.大学外では,小学校や中学校が研究授業を公開する公開研究会に理学部の学生と参加し,研究授業の見学と授業後の検討会に参加しました.また,学内で毎週開催しているイングリッシュラウンジの場にも参加してもらい,英語でのコミュニケーションに意欲的な学生と,日本とタイの違いや趣味や関心があることについてなど英語での会話が弾み,よい交流が出来ました.

本年度から始めた相互に訪問したタイとの交流は,東邦大学の大学生もタイの大学生も,実習内容に加えて,実習中に学生同士が交流できて,お互いに海外の友人を持つことができたことが貴重な経験となったようです.
次年度は,日本学生支援機構の海外留学支援制度による奨学金も活用できるため,より多くの東邦大学の大学生にタイでの実習に参加してもらいたいと思っています.