理学部教養科

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アメリカの科学教育から学べることは?【1】

教養科の畑中です。2016年8月からアメリカのアーカンソー州のアーカンソー大学に研究滞在させていただいております。私の専門の理科教育学に関係する,アメリカの教育や研究の様子をお伝えします。

アメリカの科学とエンジニアリングの教育について

アメリカのアーカンソー州は,2013年に決められた「次世代科学スタンダード」に沿ったカリキュラムで科学の教育が行われています。この新しいスタンダードの特徴の1つは,「科学とエンジニアリングの実践」を通して学ぶという側面が取り入れられたことです。科学の探究活動は,これまでのスタンダードにもありました。エンジニアリングの実践活動を通して科学を学ぶことは,今回のスタンダードから取り入れられており,日本にはない特徴です。
 またアメリカでは,科学技術系の人材育成が必要とされていることから学校でのSTEM(科学,テクノロジー,エンジニアリング,数学)教育が重要視され,STEMという用語を聞くことが多いです。こちらでの所属先のアーカンソー大学教育健康学部には,小学校の教員免許の取得の際にSTEMの科目を履修した修了証明書が取れるコースもあり,STEM教育の充実にも力が入れられています。
 写真は,近隣の小学生が大学にきてエンジニアリングのコンテストをしている様子です。限られた材料を用いてグループで車に帆をかけたヨットを作り,風を受けて一番遠くまで進むヨットを作ることを競っています。このコンテストでは,時間が決められていること,使う材料には値段がついていて限られた総予算内で作らないといけないこと,エンジニアリングデザイン(デザイン,作成,試す,変更,再度試す)を踏まえたワークシートを書きながら取り組む,というエンジニアリングの要素が入っています。小学校からこのような教育を受けると,将来,創造性豊かで新しいものを考え作り出す人になれるのかもしれません。
 東邦大学理学部では,小学生中学生向けの実験教室「たのしい科学のひろば」を毎年12月に開催していますが,今後はエンジニアリングの要素も入れ競技会として実験教室を行うことも面白いかもしれないと思いました。

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