基礎計算有機化学
Fundamental Computational Organic Chemistry
担当教員 幅田 揚一
選択 | 2単位 | 3年秋学期
授業目的
目的:この講義では有機化学に関係する諸現象や反応を計算化学的な観点から理解できるようにすることを目的としている。
学習成果:研究の一つのツールとして計算化学を利用することができるようになる.
学習成果:研究の一つのツールとして計算化学を利用することができるようになる.
授業内容
計算機実習室において計算化学用ソフトウエア“Spartan Student Edition”を使いながら授業を進める。はじめの数回はソフトウエアの使い方に関する解説を行ない、その後、各設問について演習形式で授業を行う。
No.1 | 【計算化学序論】 計算化学を行うための基礎的専門用語の理解 |
No.2 |
【Spartan Student Editionの使用方法(1):基本操作、有機分子の作成】 計算化学ソフトウエアの基本操作および有機分子の作成 |
No.3 |
【Spartan Student Editionの使用方法(2):無機分子の作成、振動計算、反応性の予測】 計算化学ソフトウエアの応用操作(無機分子の作成、振動計算、反応性の予測) |
No.4 |
【Spartan Student Editionの使用方法(3):酸の強弱の予測、配座解析】 計算化学ソフトウエアの応用操作(酸の強弱の予測、配座解析) |
No.5 |
【Spartan Student Editionの使用方法(4):遷移状態解析、タンパク質の表示方法】 計算化学ソフトウエアの応用操作(遷移状態解析、タンパク質の表示方法) |
No.6 |
【計算化学演習(1):原子と分子の大きさ、性質が変わる水素】 静電ポテンシャルマップの意味と使用方法 |
No.7 |
【計算化学演習(2):電子の過不足がある分子】 原子の電荷の意味と使用方法 |
No.8 | 【計算化学演習(3):ルイス構造の妥当性、芳香族性】 芳香族性 |
No.9 |
【計算化学演習(4):立体異性体vs配座異性体、ジアステレオマーとメソ化合物】 立体化学的考察 |
No.10 |
【計算化学演習(5):分子の形】 分子の全体的な考察 |
No.11 |
【計算化学演習(6):遷移状態】 遷移状態 |
No.12 |
【計算化学演習(7):熱力学的支配vs速度論的支配】 熱力学的支配と速度論的支配の判別 |
No.13 |
【計算化学演習(8):反応速度の予測】 反応速度の予測 |
No.14 |
【計算化学演習(9):生体関連物質】 生体関連物質の表記ツール |
No.15 |
学修到達度の確認 |
関連科目
予め学んでおくとよい科目:有機化学Ⅰ 有機化学Ⅱ 有機化学Ⅲ 有機化学実験 有機化学反応機構
この科目に続く内容の科目:卒業研究
この科目に続く内容の科目:卒業研究
教科書・参考書
【教科書】
- W.Hehre(幅田揚一訳)「ヒーリー計算有機化学入門」(ウエイブファンクション・インク日本支店)(2006)
- W. Hehre(幅田 揚一訳)「有機化学のための分子モデリングワークブック」
評価方法
学期末に行われる到達度試験(70%)および毎回の授業における演習に対する取り組み方(30%)を判断して評価する.
最終評価に対するフィードバックはメイルにて個別に行う.
最終評価に対するフィードバックはメイルにて個別に行う.
オフィスアワー
木曜日13:00~16:00(1204室)
その他
この授業を履修する諸君は春学期に「有機化学反応機構」を履修しておくことが望ましい。