無機・分析化学演習III
Seminar in Inorganic and Analytical Chemistry III
担当教員 北澤孝史
選択 | 1単位 | 2年秋学期
授業目的
無機化学および分析化学における遷移金属元素および主族元素に関連する分野の演習を行い、それらに関連する理論や概念を身につけることを目標とする。特に第一遷移金属元素についての結晶場理論が理解でき、それを用いた演習問題が解けることを目標とする。
期待される学習成果:第一遷移金属元素の電子状態、磁性や化学的特性を把握することができ、八面体6配位錯体について、これらのことが理解できるようになる。また、各種錯体の異性体体についても、構造とともに理解できる。
期待される学習成果:第一遷移金属元素の電子状態、磁性や化学的特性を把握することができ、八面体6配位錯体について、これらのことが理解できるようになる。また、各種錯体の異性体体についても、構造とともに理解できる。
授業内容
主に遷移金属(結晶場理論、ウエルナー型錯体、有機金属化学および溶液内化学平衡(錯形成平衡、酸化還元平衡)について演習を行う。とくに、Sc, Ti, V, Cr, Mn, Fe, Co, Ni, Cu, Zn の第一遷移金属元素の電子状態、磁性や化学的特性をきちんと把握するために、八面体6配位錯体についての演習問題を多く行う。また同時期に行っている無機・分析実験に関連することがらも演習する。
No.1 | 錯体化学 命名法、錯体の構造 |
No.2 | 錯体化学 異性体 |
No.3 | 錯体化学 電子状態:結晶場理論 |
No.4 | 錯体化学 電子状態:スピン状態、磁性 |
No.5 | 錯体化学 電子状態:電子スペクトル |
No.6 | 錯体化学 有機金属化学:結合と18電子則 |
No.7 | 錯体化学 反応機構 |
No.8 | 錯体化学 キレート効果 |
No.9 | 錯体化学 ランタノイド、アクチノイド |
No.10 | 錯体化学 総合問題、複合問題 |
No.11 | 錯形成反応 半電池式、電極電位、電池図 |
No.12 | 酸化還元平衡 Bronsted酸塩基平衡や沈澱平衡が共存する系 |
No.13 | 酸化還元平衡 Gibbsエネルギーとの関係、Latimer図 |
No.14 | 無機分析学生実験に関連する事象 |
No.15 | 学習到達度の確認 |
関連科目
予め学んでおくとよい科目:無機化学Ⅰ 無機・分析化学演習Ⅰ 無機・分析化学演習Ⅱ 一般化学Ⅱ
この科目に続く内容の科目:結晶化学
この科目に続く内容の科目:結晶化学
教科書・参考書
【教科書】
- 「無機・分析化学演習 大学院入試問題を中心に」(竹田満洲雄、高橋 正、棚瀬知明、北澤孝史 著) 東京化学同人
- 「基本無機化学 第2版」(荻野・飛田、岡崎著)東京化学同人
評価方法
基本的に期末試験を8割、演習課題への取り組みを2割とする。詳細は、初回の講義で説明する。
オフィスアワー
月・金曜日 14:40~16:30
その他
指示された問題をあらかじめ解き、予習とすること。
問題の解き方をノートにまとめ、復習とすること。
授業1回に対して90分の準備学習(予習・復習等)が必要
問題の解き方をノートにまとめ、復習とすること。
授業1回に対して90分の準備学習(予習・復習等)が必要