物理学I
Physics I
担当教員 高木 祥示
必修 | 2単位 | 1年秋学期
授業目的
力学の講義を行う。ニュートン力学の誕生は、法則を方程式で表し、現象を定量的に評価する近代科学の考え方をもたらした。また、エネルギーなどの自然科学にとって重要な概念も力学にその基礎を置いている。これらの点で力学は自然科学の重要な基礎科目となっている。本講義では、運動方程式、エネルギー、運動量及び角運動量に関する理解を学習教育目標とする。
授業内容
ニュートン力学の基礎を学ぶ。一般的な説明の後で、できるだけ、具体的な問題を取り上げる。適宜、積分や微分表示を使用するが、高校物理未履修者も念頭に置き授業を行う。事前に授業資料を配布する。
No.1 | シラバス説明、質点と座標系、ベクトルとベクトルの合成 p.1-5 |
No.2 | 変位と速度、加速度の定義 p.6-9 |
No.3 | 加速度の概念 p.9-11、問題 p.41 (1),(2),(3) |
No.4 | 力と慣性(ニュートンの第1、第2法則)、放物運動(運動方程式と解)p.11-15 |
No.5 | 単振動(運動方程式と解)、単振り子(運動方程式と解)p.15-19 |
No.6 | 仕事と運動エネルギー、束縛運動 p.19-25 |
No.7 | 保存力とポテンシャル、位置のエネルギー p.25-30 |
No.8 | ガリレイ変換と回転座標系 p.37-40 |
No.9 | レポート解説 |
No.10 | 二体問題(ニュートンの第3法則、外力が作用しない系における重心及び相対運動の運動方程式)p.44-47 |
No.11 | 外力が作用する質点系における重心の運動 p.48-50 |
No.12 | 運動量と角運動量 p.50-53 |
No.13 | 質点系の運動量と運動量保存則 p.53-54、衝突(力積)p.54-55 |
No.14 | 衝突(運動量保存則とエネルギー)p.56-59 |
No.15 | 学習到達度の確認 |
関連科目
予め学んでおくとよい科目: 数学A1、物理入門
この科目に続く内容の科目: 物理学Ⅱ、物理学実験
この科目に続く内容の科目: 物理学Ⅱ、物理学実験
教科書・参考書
【教科書】
- 小出昭一郎、「物理学(三訂版)」裳華房 物理学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲともにこの教科書を使用する。
物理学Ⅰのみの受講者には「力学(物理学分冊版)(小出昭一郎、裳華房)」がある。
- 長岡洋介、「力学の基礎」東京教学社
- 原康夫、「基礎物理学」学術図書出版社
評価方法
レポート40%、期末試験60%。
オフィスアワー
授業終了後に教室で質問を受け付ける。
その他