M1 桜井皓平さんが 2018 Masahiro Iio, MD Award を受賞しました
大学院理学研究科化学専攻博士前期課程1年桜井皓平さん
2018年6月23〜26日に米国フィラデルフィアで行われたSociety of Nuclear Medicine and Molecular Imaging Annual Meeting(米国核医学会年会)において,化学専攻博士前期課程1年の桜井皓平さんが2018 Masahiro Iio, MD Awardを受賞しました。桜井さんは連携大学院制度を利用して,量子科学技術研究機構の放射線医学綜合研究所 分子イメージング診断治療研究部核医学基礎研究チームの吉井幸恵主幹研究員(本学理学研究科客員准教授)の指導のもとで研究をしていますが,その研究成果が今回の受賞となりました。
桜井さんは今回,すい臓がん摘出のためのPET(陽電子を用いる画像診断法)による撮像が可能な放射性抗体の開発と応用に関する研究を発表しました。医療用小型サイクロトロンで製造したCu-64で標識した上皮成長因子受容体を標的とするPET用抗体を作成し,マウスモデルを用いた実験を行ないました。開放型PET装置を用いてリアルタイムでのPETガイド手術をおこない,すい臓がんが切除できることを示しました。
昨年も同研究チーム所属で研究をしている本学大学院生の花舘明香さん(現在博士前期課程2年)がThe 10th International Symposium on Targeted Alpha Therapy(第10回標的α線治療に関する国際会議)においてTravel Awardを受賞していて,2年連続の受賞となりました。