理学部化学科

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高校生のための夏休み理科教室2015

高校生のための夏休み理科教室が7月24日(金)と25日(土)に開催されました。今年も二つのコースの実験を行ないましたが,いずれも色にかかわる実験でした。Aコースでは「分光器で光の三原色を分けてみよう」,Bコースでは「緑黄色野菜から色素を取り出してみよう」を実施しました。

Aコース:「分光器で光の三原色を分けてみよう」

分析化学教室  森田耕太郎 講師

私たちの身の回りには、太陽や蛍光灯、LED 照明、テレビなどさまざまな光があります。ニュートンは太陽の光をプリズムに通すと虹のように光が分かれること、分かれた光を再び混ぜると白色光に戻ることを発見しました。光をいろいろな成分に分けることを“分光”といいます。このコースでは、光を分ける道具である“分光器”を組み立てて、身近な光にはどんな成分が含まれているのかを観察しました。

Bコース:「緑黄色野菜から色素を取り出してみよう」

生物有機化学教室  佐々木 要 講師

緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンと呼ばれる色素は,私たちの体内でビタミンAに変換される生命の維持に重要な栄養素です。いったいどのような色をしているのでしょうか。クロマトグラフィという手法で,実際に野菜から色素を取り出してみました。

実験を終えて

実験終了後に、参加者に学科主任から修了証書が手渡されました。また3年間にわたり 理科教室に参加してくれた高校生2名に皆勤賞と記念品が贈られました。 その後、参加した高校生だけでなく,教員や実験の補助をしたアシスタントの学生を交えて全員で懇談会が行われました。

 参加した高校生や教員に実験の感想を聞いてみました。

 【Aコース参加】
  •  「分光器というのはどんな物なのか?疑問を抱いていたが、実際に参加してみて、光の反射や吸収の基本的な意味がわかった。色についての見方、考え方が変わったと思う。」
  • 「分光器を実際に自分の手で作り、太陽の光の色や蛍光灯、パソコンの光などを見て、普段の生活では見えていない光の色の組み合わせを見れて、すごく楽しく思い出に残る体験でした。物理と化学が融合しているという点に,興味をいっそう持つことができました。」
  • 「光の吸収など、身近な物の原理などが分かってとても面白かったです。また、太陽と蛍光灯の光の性質が違うというのを知り、とても驚きました。」
  • 「光っているものと色がついているものの違いがよく分かった。そして、光の三原色や色の三原色は自分達の身近にあることを知って、なにげない自分達の生活もよく考え、観察してみるとたくさんの「化学」が隠れているのかなと思った。参加して光と色についての知識も増えてとても面白かったです。」
 【Bコース参加】
  • 「すごく分かりやすくてよかったです。1色にしか見えない色素の中に様々な色が含まれていて驚きました。」
  • 「今日の実験は自分の知らないことを学べたり、実験の中でのいろいろな技術や注意すべきことなどを学べてとてもよかったです。大学ではたくさんのおもしろい実験をしているんだなとと思いました。また参加したいです。」
  • 「色で変化が分かる実験が大好きなので、この教室に参加できて嬉しかったです。クロマトグラフィーはろ紙や水性ペンで行う実験しかやったことがなかったので、良い経験になりました。」
  • 「今回の教室では、普段と違う方法で色素の分離をできた。とても良い経験ができたと思う。また、ロータリーエバポレーターによる濃縮の時に感動した。普段使うことのできない機械に触れられたのもとても良かった。今日は本当に良い経験ができ、楽しかったです。」
といった、感想が寄せられました。化学科では、来年度も夏休み理科教室を開催する予定です。

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