理学部化学科

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原子番号114の元素の発見

ロシア人科学者Yuri Oganessianを代表とするロシア人科学者とアメリカのローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)の研究者の共同実験で合成された。実験はロシアのモスクワ近郊ドゥブナの合同原子核反応研究所(JINR)のフリョロフ原子核反応研究所(FLNR)で行われた。
 

実験は1999年から行われていた。2004年の242Puと48Caの原子核反応で生成した原子は平均寿命0.7 sで10.0 MeVのα線を放出し,続いて平均寿命6 sで9.5 MeVのアルファ線を放出し,その後は平均寿命0.3 sで自発核分裂(SF)を起こした。寿命やα線のエネルギー,壊変モードから287114 (α) → 283Cn(α)→ 279Ds(SF)が起こったことが確定され,287114の存在が確認された。
 

このときの実験では242Pu + 48Ca → 288114 + 2nや242Pu + 48Ca → 286114 + 4n(nは中性子)の反応も起こり,前者はα壊変のあと自発核分裂を起こし,後者はα壊変と自発核分裂が競合して起こった。しかし生成した原子は既知のものではなかったので,これだけでは新元素とは断定できていない。

 

2006年に行われた245Cmと48Caの反応では291116が生成し,α壊変により287114が生成した。これは続いてα壊変で283Cnとなり,更にα壊変を繰り返して279Dsとなり,多くは核分裂を起こしたが,一部は249Rfとなった。283Cn以降の壊変は既知のものと一致しているから,287114の存在が291116とともに確認できた。

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