出張講義
東邦大学 理学部 生物分子科学科では、進路選択の参考にしていただくため、高校への出張講義を無料で提供しております。このページのリストで御希望の講義がございましたら、以下のリンクからお申し込みください。
出張講義のご案内(東邦大学理学部)
※大学での講義・実習などにより、ご希望に添えない場合がございます。可能な限り代わりの講義を手配させていただきますが、困難な場合もございますので、ご了承ください。
※出張講義の対応エリアは、本学習志野キャンパスから鉄道で片道2時間程度までの地域を目安とさせていただきます。それ以外の地域の高校は別途ご相談ください。
※Zoom対応の講義をご希望の場合にはご相談ください。
※プロジェクターやスクリーンの準備が難しい場合は、お気軽にご相談ください。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況により、出張講義がお受けできない場合がありますのでご了承ください。
講義ID:2023-027
DNAの形を化学的に見てみよう ~「生命現象を化学の言葉で語る」ために~ 渡邊総一郎(分子科学部門・教授)
DNAの働きは生物で学習しますが、DNAそのものは化学物質(有機化合物)です。DNAのことを深く理解するためには、化学的な見方も重要です。この講義では、DNAの二重らせん構造発見の経緯を例にして、さまざまな視点から現象を理解することの重要性をお話しします。
対象者:化学・生物学に興味がある高校1~3年生
希望設備:プロジェクター・スクリーン
渡邊研究室のホームページ
講義ID:2023-028
分子マシンはなぜ動く? 渡邊総一郎(分子科学部門・教授)
2016年のノーベル化学賞は、外部刺激に応じて特定の動き をする「分子マシン」の研究に対して授与されました。分子マ シンは何がすごいのでしょうか。分子マシンはなぜ動くのでしょうか。分子マシンで何ができるのでしょうか。皆さんと 一緒に考えたいと思います。
対象者:化学に興味がある高校1~3年生
希望設備:プロジェクター・スクリーン
渡邊研究室のホームページ
講義ID:2023-029
蛍光タンパク質と二つのノーベル賞 細井晴子(分子科学部門・准教授)
緑や赤に光る細胞の写真を見たことはありますか? 光って いるのは「蛍光タンパク質」というタンパク質です。クラゲやサンゴ、イソギンチャクの鮮やかな色は、この蛍光タンパク 質によるものです。この講義では、蛍光タンパク質の優れた機能について二度のノーベル化学賞(2008年と2014年)との 関連を中心に解説します。また実際に、いろいろな色の蛍光タンパク質を教室で光らせてみます。
対象者:化学、生物学に興味がある高校1~3年生
希望設備:プロジェクター・スクリーン
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講義ID:2023-030
大腸菌と生物学 藤崎真吾(分子生物学部門・教授)
大腸菌の交配を材料に遺伝子の構造について説明した後、大腸菌の突然変異株を用いてこれまでに解明されたこと、今後解明が期待されることを解説します。
対象者:化学・生物に興味がある高校1~3年生
希望設備:黒板・プロジェクター・スクリーン
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講義ID:2023-031
ゲノム解析から(ポストゲノム)プロテオーム解析へ 岸本利彦(分子生物学部門・教授)
ゲノムの構造やゲノム解析についてわかりやすく説明したのち、ゲノム解析後の生命科学についてプロテオーム解析を中心に解説します 。
対象者:生物科学関連に興味がある高校1~3年生。内容は希望に応じてアレンジします。
希望設備:プロジェクター・スクリーン
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講義ID:2023-032
疾患遺伝子の生物学:ショウジョウバエを使った研究 曽根雅紀(分子生物学部門・准教授)
ヒトの遺伝性疾患の発症機構解明・治療法開発における、モデル動物(ショウジョウバエなど)を使った遺伝子研究の重要性と役割について説明します。
対象者:医学、生物学、分子生物学、遺伝学に興味がある高校1~3年生
希望設備:プロジェクター・スクリーン
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講義ID:2023-033
アレルギーの起こるしくみ ~免疫は諸刄の剣~ 大谷真志(分子生物学部門・准教授)
日本人の2人に1人は花粉症などのアレルギーにかかっている と言われていますが、アレルギーはどうして起こるのか? 実は、インフルエンザやはしかなどの感染症からからだを守る「免疫」が関係しています。なぜ、そのような免疫がアレルギーのような害を起こすのか、その仕組みについて説明します。
対象者:医学、生物学に興味がある高校1~3年生
希望設備:プロジェクター・スクリーン
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講義ID:2023-034
神の領域の技術、ゲノム編集とは? 大谷真志(分子生物学部門・准教授)
ゲノムとは、ある生物が自らの体を形成して維持するのに必 要な遺伝情報(設計図)のことです。その設計図の一部を消 したり書き換えたりする技術をゲノム編集といいます。神のように生物の形や特徴を自在に変えることができる可能性を もつこの技術について説明します。
対象者:医学、生物学、分子生物学に興味がある高校2~3年生
希望設備:プロジェクター・スクリーン
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講義ID:2023-035
新型コロナウイルスとの闘い 大谷真志(分子生物学部門・准教授)
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスに対する 我々ヒトの闘いについてお話しします。新型コロナウイルス はどのようにして感染するのか、感染したウイルスは体内で どのようにして排除されるのか、そして、ワクチンや治療薬 はどのように働くのか、を中心に解説します。
対象者:医学、生物学、分子生物学に興味がある高校2~3年生
希望設備:プロジェクター・スクリーン
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講義ID:2023-036
ビッグデータで観察する「見えない」生命現象 鹿島誠(分子生物学部門・講師)
コンピューターで生物を観察すると聞くと「?」となる方も多いのではないでしょうか。近年、次世代シーケンサーという革新的な核酸解析技術の登場によって、データサイエンスを駆使して生命現象を観察することが可能となりました。本講義では、生命現象と遺伝子発現の基礎、次世代シーケンサーとはどのような技術なのかについて解説を行います。そして、性染色体に依存しない性決定様式を持つゼブラフィッシュの研究を例に、データサイエンスを駆使した新時代の生命現象の観察法について紹介します。
対象者:生物学・データサイエンスに興味がある高校1~3年生
希望設備:プロジェクター・スクリーン
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講義ID:2023-037
プログラムされた体作りと再生 鹿島誠(分子生物学部門・講師)
受精卵という一種類の細胞から様々な種類の細胞が生じる過程を「発生」と言います。発生過程では、遺伝子発現制御と細胞間コミュニケーションの様々な仕組みによって「細胞の社会」が構成されていきます。また、これらの仕組みは再生においても重要であり、生物が失われた器官を再生する際に発生メカニズムの再活性化が起こっていると考えられています。講義では、発生メカニズムと再生の関係性について解説し、失った器官を再生するといった再生医療が将来実現するのか? その現状と課題について説明します。
対象者:生物科学関連に興味がある高校1~3年生
希望設備:プロジェクター・スクリーン
鹿島研究室のホームページ
講義ID:2023-038
環境変化に対する細胞の応答 杉本雅純(分子医学・生理学部門・教授)
環境変化に対する細胞の応答について、魚の皮膚の細胞を例として解説します。眼で確認できる色素細胞や表皮細胞のダイナミックな運動性応答を動画や写真を交えて紹介し、体色変化や創傷治癒といった個体レベルの生物応答を引き起こす仕組みを説明します。
対象者:生物科学関連に興味のある高校1~3年生。内容は希望に応じてアレンジします。
希望設備:プロジェクター・スクリーン
杉本研究室のホームページ
講義ID:2023-039
遺伝子組換えの基礎とその植物工学への応用 佐藤浩之(分子医学・生理学部門・教授)
遺伝子DNAの構造や遺伝子組換えの原理について解りやすく説明した後、それがどのように応用されているのかを、特に遺伝子組換え植物を中心として解説します。
対象者:遺伝に興味がある高校1~3年生
希望設備:黒板・スクリーン
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講義ID:2023-040
自然免疫と老化 ~日々さらされている死細胞からの脅威~ 永田喜三郎(分子医学・生理学部門・教授)
病原体など生体外からの侵入物に対する防御システム:免疫 について簡単に説明したのち、日々体内で産み出される死細胞が免疫によってどのように処理されているのか最先端の研究結果を交えて解説します。またその免疫が破綻したとき、どのような病気になるのか? 年を取ると、免疫はどのように影響を受けるのか? など臨床的な所見もお話しします。
対象者:医学、免疫に興味がある高校1~3年生
希望設備:プロジェクター・スクリーン
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講義ID:2023-041
新・ウナギ学 塚田岳大(分子医学・生理学部門・准教授)
蒲焼きやうな重で日本 人に馴染み深いウナギ 。 ウナギはこれまで、水産養殖技術開発や種の保全の分野で広く研究されてきました。しかし、 ウナギ研究はこれだけではありません ! 私の研究室では、 ウナギを使って再生医療、摂食障害、創薬研究など医療の役 に立つ研究を目指 しています。この講義では、みんなが知らないディープなウナギの世界について話します。
対象者:生物学・医学に興味がある高校1~3年生
希望設備:プロジェクター・スクリーン
塚田研究室のホームページ
高大連携
東邦大学理学部では、高校との連携を深め、高校における自然科学教育を充実することを目的として、千葉県下の自然科学教育に力点を置いている高校と協定を締結し、生徒に自然科学の講義や実験の機会を提供しています。
また、東邦大学付属中高等学校への講義・実験提供を行っている他、それ以外の高校に対しても必要に応じて講義や実験の機会を提供しています。
生物分子科学科の教員も、この活動に積極的に関わっています。詳しい内容や過去の活動実績などにつきましては、理学部教育開発センターのホームページをご覧ください。
理学部教育開発センター 高大連携のページはこちら
理科教育の教材開発にも力を入れている佐藤教授のホームページはこちら