スペクトル (spectrum)
電磁波(光)を、分光器(プリズムや回折格子など)を通すことによって得られる、電磁波の波長ごとの強度分布を記録したものをスペクトルという。スペクトルを生じる機構によって、吸収スペクトル、放出スペクトル、散乱スペクトルなどとよばれる。また、電磁波の波長範囲により、X線スペクトル、紫外スペクトル、可視スペクトル、赤外スペクトル、マイクロ波スペクトルなどとよばれる。
スペクトルは、物質を構成する原子や分子が、それらに特徴的な波長の電磁波と相互作用(吸収、放出、散乱)するために観測される。図は、水素原子を熱すると得られるスペクトルである(水素原子のバルマー系列)。水素原子は、赤(656 nm)、青(486 nm、434 nm)、紫(410 nm)の4種類の波長の光を放出する。これは、可視発光スペクトルといえる。これらの波長は原子の種類に固有であり、この性質を利用して、原子の種類を調べることができる。その他にも、スペクトルから、原子や分子、タンパク質や核酸などについて、さまざまな情報を得ることができる。
スペクトルは、物質を構成する原子や分子が、それらに特徴的な波長の電磁波と相互作用(吸収、放出、散乱)するために観測される。図は、水素原子を熱すると得られるスペクトルである(水素原子のバルマー系列)。水素原子は、赤(656 nm)、青(486 nm、434 nm)、紫(410 nm)の4種類の波長の光を放出する。これは、可視発光スペクトルといえる。これらの波長は原子の種類に固有であり、この性質を利用して、原子の種類を調べることができる。その他にも、スペクトルから、原子や分子、タンパク質や核酸などについて、さまざまな情報を得ることができる。
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