理学部生物分子科学科

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モデル生物 (model organism)

 生物学では生き物のからだで起きるさまざまな現象がどのようにして生じているのかを調べるが、特に最近では、遺伝子のはたらきという観点から、さまざまな生命現象の背後にあるメカニズムがさかんに研究されている。

 地球上のさまざまな生き物は、形も大きさも多種多様である。しかし、これらさまざまな生き物は、共通の祖先に由来するよく似た遺伝子を持っており、ひとつひとつの遺伝子のはたらきは生き物の外見から想像するよりも実はよく似ていることが多い。したがって、ある生物の遺伝子を研究してわかったことは、ヒトを含む他の生物を理解するために役に立つことが多い。

 そこで、生物学研究者は、実験をしやすい便利な特徴を備えた、ある特定の種の生物を用いて研究をすることが多い。そのような生物のことを「モデル生物」という。

 代表的なモデル生物としては、単細胞生物では大腸菌、酵母、多細胞動物ではショウジョウバエ、線虫、ゼブラフィッシュ、マウス、植物ではシロイヌナズナなどがある。また、メダカもモデル生物として用いられることがある。

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