バクテリオファージ (Bacteriophage)
細菌に感染し、細菌の細胞中で増殖するウィルスのこと。単にファージともいう。20世紀初頭に細菌を殺す微小な生物として発見された。小さすぎて光学顕微鏡では観察できず、電子顕微鏡によりはじめて見ることができた。1940年代より大腸菌が多くの研究者の研究材料になるのと同時にラムダファージ、T系ファージなど大腸菌の細胞中で増殖するファージについて集中的な研究が行われた。ファージの遺伝子複製、遺伝子発現調節などの研究は分子生物学の成立に大きく寄与した。
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